『アランツァアカデミーの文化祭へようこそ!』リプレイ@セレーナとミダスの文化祭1日目前編
- 6月18日
- 読了時間: 10分
自分で監修したシナリオを、自分で遊ぶぞうおおおー!!!!!
というリプレイ記事です。
アラ祭の舞台裏 with ディジベラ では、ディジベラちゃんと実質「文化祭満喫モード」していますが、こちらは「一本道モード」でなるべく皆様とお近づきになりたい所存な感じです。

▼はじめに
ここから始まる物語は、1人用TRPGローグライクハーフのd63シナリオ『アランツァアカデミーの文化祭へようこそ!』のリプレイ小説となります。天狗ろむは相変わらずリプレイを書くのがいまいちつかめていないので、読みにくさ等はご容赦頂ければ幸いです。ルールなどの独自解釈(誤解釈)がある場合がございます。
セレーナちゃん(高校生くらい)とミダスおじさん(ハーフエルフ)の歳の差ロマンス風味です。苦手な方はブラウザバックすると安心です。
よっしゃー!! という方であれば特にお楽しみ頂けるかと思います。
元となった作品… アランツァアカデミーの文化祭へようこそ!
監修……………… 天狗ろむ
協力……………… (50音順)恵那ケミカル氏、さくなか氏、水仙氏、Seika(星河)氏、ぜろ氏、手繰手仁氏、月氏、東洋夏氏、成田砂男氏、成瀬悠氏、にこたん氏、寝子氏、水光あんみつ氏、ヤズ氏、蕨之介氏
配布先ページ…… 公開終了済みです
無料の基本ルール+1stシナリオ『黄昏の騎士』のURLはこちら!→ https://ftbooks.booth.pm/items/4671946
▼誰でいくんだい
さて、主人公は……本編だとシリアスみ高めなこの二人!
クソデカ学園時空の設定もほんのり考えておきました。

セレーナ
田舎から一人出てきた、吸血鬼殺しを生業とする娘。クソデカ学園高等部。世間知らずでお人好し。警備員ミダスに命を救われ、それから懐いて慕っている。
家事全般が得意。多分、「遠距離攻撃同好会」には所属していそう。

ミダス
警備員の傍ら、暗殺稼業をする壮年エルフ。寡黙で皮肉屋。
セレーナを助けてから懐かれてやや困惑している。
現代ではまぁこんな感じでしょう! 本編とちょっと立場が逆転なのがポイント(?)
ふんわり決めておいてサクサク進めます。あと現代っぽい衣装を、心の目で見てやってください。セレーナちゃんはセーラー服(夏服)でお願いします。
▶文化祭前日
「ミダスさん、お疲れ様です!」
クソデカ学園「アランツァアカデミー」の正門で警備をしている強面ハーフエルフのミダスの元へ、駆け寄る姿があった。
銀色めいた灰色の髪を揺らすのは、赤い瞳を持つ娘・セレーナ。吸血鬼殺しを生業とする田舎の村から出てきた娘で、世間知らずが故に巻き込まれそうになったトラブルから、ミダスが救ってやったのが最初の縁だ。それきりだろうと思っていたが何故か懐かれて、ミダスの暮らす寮に差し入れをよく持ってくる。誰かの手料理など滅多に食べることのないミダスにとってはまぁ、有難いと言えば有難いことであるので、(止めても無駄なのは暫くの付き合いでよく分かった為)今は食費を渡して頼んでいる、という形だ。押しかけ女房……いや、単にホームシックで人恋しいのだろう、と解釈している。
「……嗚呼、セレーナか。授業は終わったのか」
「はい。この後、明日の出し物の買い物に行ってきますけれど、それが終わったらまた晩御飯お持ちしますね」
「嗚呼、分かった」
今夜のメニューは何か、だなんて野暮な事は聞かない。それを密かに楽しみにしている自分もいるのだ。セレーナは分かりやすいので、今日は自信作ですよ! の時は大体ハンバーグであるが。いつもは大体、これくらいの会話で別れるのだが、今日のセレーナはまだ立ち去らなかった。
「それであの……ミダスさん、明日のご予定って如何ですか?」
「明日? 仕事だが」
明日からはクソデカ学園のクソデカ文化祭が始まる。普段から、許可証さえあれば外部の者も出入りするが(学園内の道はよく整備されているので、散歩やジョギングコースによく選ばれたり、クソデカ図書館も一般人向けに開放しているのだ)、文化祭時は来場者も多い。警備の手はあって困らない。
「そうですよね……」
「おいミダス、お前有給申請してただろうが」
しょぼん、と盛大に落としたセレーナの肩を、ポンと叩く手があった。セレーナが振り返れば、馬面の男が鼻を鳴らしている。警備員としてのミダスの上司、ロブだ。
「……いや、した覚えがないが」
「お前、休まなさすぎだからな。俺が怒られちまうからやっといた。この二日は休んで羽伸ばせ。折角だし、この子と文化祭回ればいいじゃねぇか」
上司命令ということか。ならば従わなければならないだろうが。
「いや……」
「あ、他に用事があるとか、誰かと回りたいのであれば、私は……」
セレーナはそう言いかけて、うつむいた。しかし、すぐに顔を上げる。真っすぐな眼差しと目があって、嗚呼これはきっと、逃れられない、とは直感する。
「ちょっと譲歩したかったんですけど……でも、私、やっぱりミダスさんと文化祭、回ってみたいです。……ダメですか?」
「これだけ口説かれといて、断るんじゃねぇぞ、ミダス」
「うるさいぞロブ。……分かった、ただし一日目だけだ。いいな?」
「はい! ありがとうございます! じゃあ、開会式前にここで待ち合わせましょう!」
あからさまにぱあっと顔を綻ばせて、セレーナは嬉しそうに漸く去って行った。
やれやれ、とロブは肩を竦めて、ミダスの背をバシっと叩く。
「ったく、年下にあそこまで言わせるなよ、甲斐性なし」
「それで甲斐性出したら俺も、ついでに幇助のお前も社会的に死ぬがいいのか」
「えー? 今時エルフと人間の歳の差くらいじゃゴシップも出回らんって」
「アイツ、まだ高等部だろうが……」
「マジか。あの子、大人びてるから大学部かと思ってたわ。じゃああと数年は待たなきゃか……でもお前、待つのは得意だもんな?」
「待ってない」
待っているとしたら、彼女が他の誰かに気を取られることくらいだ。好き好んで、自分みたいな男なんぞを選ばなくても、彼女くらいの器量であればよりどりみどりだろうに。
「はー。乙女心を分かってねぇなぁ、ミダス君は」
「お前には分かるのか?」
「お前よりはな。……とりあえず、明日明後日、休めよ。もし文化祭回るついでに警備もしてやろうとか考えてんなら、彼女に悪いからやめとけよ」
「……」
図星の時は黙るなぁお前、と笑われたが、コイツには何を言っても倍返しでくるのだ。嘆息するだけに留めた。
ながーーーい!(いつも)
でもこれくらいお膳立てしてやらないとミダスおじが一緒に回ってくれそうになかったので……ロブさんは、自作シナリオを自分でリプレイ書いた幕間の話に出て来る馬獣人さんです。珍しく、人の姿と獣顔の姿を好きに変身できる系おじさん。またおじさんか。そうだ。
彼もかなりお気に入りのNPCになったので、いずれ立ち絵描きたいところですし、どこかで出したいですね。くびねら2、かな……!
こちらもちょっとずつ更新系で参りたいと思います。
中間で一回分けて、1日目前後編、2日目前後編の4つくらいの記事にする予定。
文字数次第ではあるんですが……(笑)
▶文化祭、1日目:待ち合わせ
翌日。
ミダスは集合時間の30分前には、既に待ち合わせ場所についていた。クソデカ学園の正門には既に沢山の人が詰めかけ、入場料代わりの福引券を買って意気揚々と入っていく。
(今日の出し物は……休憩場所に適しているのは……)
先に案内係に貰っていた文化祭用のパンフレットを眺め、入念に今日の状況をシミュレートした。若い女性と一緒に回るのなら、年上の自分が困らせるような事はあってはならないだろう。お手洗いの場所、座れるスペースなどは、警備員の時から頭に叩き込んである。そこは問題ない。
「ごめんなさい、お待たせしました……!」
セレーナの慌てた声に、パンフレットから顔を上げる。彼女は清楚な白いワンピースに身を包んでいた。とある事情で肌の白くなってしまった彼女には、よく似合う。
「てっきり来ないかと思ったぞ」
「そんな訳ないじゃないですか、もう! ……あれ、もしかして時間、間違えてましたか……!?」
「……いいや、お前も充分早い」
「良かったぁ~」
セレーナは心底安心したように大きな溜息を吐いた。そして、えっとですね、と何故か改まる。
「この格好はですね、決して、ミダスさんと一緒に文化祭を回れるからって浮かれた格好という訳ではなくてですね。クラスの出し物が『お化け屋敷』でして、幽霊役を仰せつかっているのです!」
そう言ってはいるものの。ほんのり化粧に力も入っているのは窺えたし、目に見えてウキウキしている。恐らくは、ミダスに気を使わせたくないからそう言っているのだろうが……良くも悪くも分かりやすいのだ、この娘は。
だからつい、からかいたくなってしまうというものだろう。
「……そうか。それは『残念』だったな」
「……え!? どういう意味ですか!?」
「さてな。……ほら、行くぞ」
先に歩きはじめる。ミダスさん~!? と困惑と嬉しさの混じったセレーナの声を背中に受けながら、ミダスはまぁ、悪くはない一日になりそうだな、と早くも思ったのだった。
***
福引券を5枚買い、中へと入る。正門をくぐってすぐの通りには、クソデカ掲示板があり、今回の出し物や部員募集のチラシなど、様々な広告が貼ってある。
「お前は何か見たいものがあるのか?」
「えぇと、特にこれは絶対! というものは無くて、色んな人と会ったり、色んな事を楽しめたらいいかなって……」
「ふむ」
そうであるなら、一旦学園内をぐるっと回りながら、気になった所に足を運んでみるスタイルが良さそうか。しかし、クソデカ学園はクソデカなので、移動だけで疲弊してしまいそうである。セレーナは日光にもそこまで強くはない。
そこへ、白馬が繋がれた馬車を颯爽と操る、聖騎士然とした学園生が現れた。
「ようこそ、アランツァアカデミーの文化祭へ。……嗚呼、貴女は高等部のセレーナ嬢だね。そして貴方は……警備担当のミダス殿。おやおや、素敵な組み合わせだね」
一瞬男性にも思えるほどハンサムな彼女は、スノウスノウ・ヴァイスエーバー。ロング・ナリクの外交官を務めるヴァイスエーバー家の「子息」であり「息女」。身体的には女性だそうだが、心の程は分からない。
聖騎士部は学園内パトロールも担うため、正式な警備員ミダスとも顔見知りではあった。
「……深読みはするなよ。日頃の礼みたいなものだ」
「えぇ、分かっていますとも。移動の際は是非、私をお呼び頂ければ。この鈴を鳴らして頂ければ即座に参りますので。セレーナ嬢の為にも貴方の為にも、有蓋の馬車で迎えに来ますよ」
「助かる」
「では、後ほど。どうぞ良い一日になりますように!」
「ありがとうございます! スノウスノウさんも、ご無理なく!」
セレーナが手を振り、一旦聖騎士と別れる。
「開会したら、まずは半時計周りに、学園内を巡ってみるか」
「そうですね! いいと思います」
そんな話をしている内に、錬金術部の使い魔・ウォッチャーが持っているスピーカーから、開会式アナウンスが流れてくる。学園長などの話は長いのが常だが、ここの長はそんな長い話は聞きたく無かろう、と端的に開会が宣言された。その潔さは悪くはない。
花火代わりに【炎球】が打ち上げられる。騒がしい魔術師がいたが、その【炎球】の大きさ、強さは見事なものだった。セレーナも楽しそうに拍手を送っている。
その魔術師の連れらしき青年が、従者の娘に手を引かれて人混みの中に消えていく。どこの男も、女性に連れ回されるものなのかもしれない。
高笑いしていた魔術師が従者に引きずられていくのまでを何故か見守ってから、「行きましょうか、ミダスさん!」とセレーナが漸く此方を振り向いた。
さて。早速、意味深に微笑むのだけが気にくわない、爽やかな聖騎士を呼びつけるとしよう。
***
文化祭、始まらないが???(何で???)
どーーーしても前置きが長くなりがち、天狗ろむですこんばんは。
あなたが文化祭を始めるまでに5000文字かかっています。ここはカシオン学園長をもっと見習ってください、はい。
実は初遭遇な気がする、スノウスノウさんとミダセレです。セレーナちゃんが【血の呪い】で【アンデッド化】しているので、スノウさんは眩し…!と感じるかもしれない。そうでなくても眩しい存在なのにね!
スノウスノウさんとセレーナちゃんは、ディジベラちゃんとはまた違った雰囲気の美男美少女って感じで良きですね。スノウさんは可愛い子がお好きなので、セレーナちゃんもばっちり対象だと思います。が、ミダスおじが許すかな!?(好きにしたらいい、みたいな顔して許さないタイプです。もっと素直になれミダスおじ……)(いや素直なミダスおじちょっと怖いけど……)
明日の更新では文化祭、始まるよね流石にね!?!?


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