「私たちに任せて！　まずはお店に向かいましょ、売り切れちゃう前に！」 『ああもう、レディが走るものではありませんわ！』

「分かると思うけど手強いわ。気を引き締めていきましょう」『わたくしの爪、とくと味わいなさいませ！』

「だから、貴女たちも負けないで？」 「えぇ、必ず。演奏会、楽しみにしていますわ」

『今の、聞こえたかしら？』「えぇ。『いいなあああ～』な情報ね」『いいえ、「いいなぁああぁ～」ではなくて？」』「そこなの？」

『その部下たちを犬どもより丁寧にもてなして、〈四猫亭〉の信者にしますの？』「当たらずとも遠からず、ね」

『実体無き者とて……とぎたての我が爪は切り裂けますのよ！』「いい動きね、フィーダ。なら、私も……！」

「りにゃちゃん、お誕生日おめでとう！」「ありがとなの～！」

「うそー！　おたんじょうびパーティーなのに、何にもじゅんびできてない！」「そうだね。勇者ベラもそう思ったのだろう。素敵なプレゼントを用意しなくては、とね」

初心者さん、お子様向けに丁寧めの解説を加えたキャラクター作成のターン。

「……ごめんなさい、手元が狂ったわ」『えぇ、分かりますわ。わたくしにも身に覚えがありましてよ』

四匹の『猫』に拾われて恩返しを決意した魔猫が、彼女たちの居場所を守るため、自由都市トーンを駆け回る冒険譚

「貴女は充分大人だし、振る舞いも考え方も立派なものだ」「あはは、私をそんな風に見てくれるの、もしかしたらレニアスさんだけかもだわ」

「私はディジベラ。父ダヴァランの代理で、ブラーク様にご挨拶に伺ったの」「ダヴァラン……嗚呼、とう……父の旧知の方だな。遠路はるばるようこそ」

「……お前ならば倒せる相手だ。共に朝日を拝んでくれ……セレーナ」 「はい、ミダスさん。約束です」

「じゃあ捨てます？」「捨てるなら、アンデッドどもに叩きつけてやろう」

「ロープならあるぞ」「そうではなく！」

「……今度は怪しいものを見てもすぐ触るな、いいな？」「はい、本当にすみません……」

「これからは冒険者として暮らしていくのは如何ですか？　相棒は私にして」「……考えておく」

「その『宝』とやらは持ち合わせていないな。……持てる気も、持つつもりもないが」「そうですか。私も今は無くしてしまいました。でも、いつか持てると良いですね」

「……獣如きに負けるつもりはありません。ね、ミダスさん」「俺は人専門なんだがな」