『豆の木の守る宝』後編:半人前錬金術師ディジベラの冒険②
- 管理人 天狗ろむ
- 6月22日
- 読了時間: 27分
〈天駆ける狗〉亭の庭に突如として生えた、大きな豆の木!
樹上はどうも騒がしく、冒険の予感です!
寒さが苦手なパパ(マスター)が起きる前にちょっとだけ調査に行ってみよう!
という訳で半人前錬金術師のディジベラちゃんとオーク娘ドミニアちゃんは、豆の木に登っております。
前編では中間イベントまで登りました。比較的順調かつ穏やかな冒険です。中間イベントで初戦闘でしたが、ドミニアちゃんがしっかりオークらしさを発揮してくれて、無傷で勝利です。
前置きはこんなところで、早速参りましょう!
「豆の木が守る宝」とは一体何なのか……!

▼ 調査5枚目
🎲出目14:〈さやの中で眠る〉
黄昏の騎士の隠された何かのように、器用ロールはしなくても良さそう、かな……?(ルール見逃してたらすみません!)
おかげさまで全然生命点減ってないんですが、心地よさそうなので一休みしていきましょう!
ここまで結構な高さを登ってきてますでしょうからね。
フレーバーで回復しておきます。
●●●
巨大な鶏の巣と化した葉っぱを後にして、次の葉っぱに登ると、人間くらいの大きさの豆のさやが落ちていました。
「残念、中は空っぽダ。ちょっと食べてみたかったのにナ~」
「ふふ、食べ甲斐ありそうだものね。わ、中がフカフカ!」
さやの中の綿毛の触り心地は滑らかで、まるで羽根布団のようにフカフカです。ウーちゃんが早速とばかりに潜り込み、丸くなりました。どうやら気に入った様子です。
「ウーちゃんもこんな木登りしたの初めてだもんね。お疲れ様」
「何ならディジーも暫く休めばいいんじゃなイ? アタシが見張りしてるからサ」
「ドミニアさんも一緒に寝ない?」
「アハハ、そうしたいけどちょっと入れそうにないから大丈夫ヨ」
ドミニアは苦笑しました。2m超えともなると、なかなか良いベッドが見つからないものなので、床で寝ることもしばしばです。〈天駆ける狗〉亭は、マスターが長身なのもあり、大柄な者が多い【悪の種族】も泊まりに来ることがある為、大きなベッドのある部屋も用意されています。ドミニアとしては、そこが気に入ったポイントの一つでもありました。勿論、マスターと看板娘・ディジベラのことも大層気に入っておりますし、何よりマスターの手料理は美味しく、しかも大体はお腹いっぱい食べさせてくれるのですから、贔屓にするのも無理からぬことでした。
「そう? じゃあ、お言葉に甘えてちょっとだけ……」
ディジベラはさやの中に潜り込むと、ウーちゃんを抱いてうとうと眠り始めました。ドミニアは彼女たちを起こさぬよう、傍にそっと座り込みます。高く登ってきた分だけ太陽が近いお陰か、冬の柔らかな日差しがぽかぽかと心地好く、時折吹く風の寒さもあまり気になりません。下をそっと覗き込めば、〈天駆ける狗〉亭の屋根が見えました。周りを見渡せば、からくり都市チャマイの時計台も遠くにあります。チャマイの街は特に騒がしくなったりはしていないようでした。もしかしたら調査の為などで、その内に魔法学校の教授でも派遣されてしまうかもしれませんが……。
周囲の警戒を済ませた後、ドミニアは改めてディジベラの寝顔をそっと見やります。白い肌に、自ら光を放つような輝く金髪。普段の元気な様子からはあまり感じないのですが、眠っている様はまさにエルフの美しさを備えておりました。
(戦闘って結構疲れるもんネ。ディジーはその点普通の女の子だもン)
物心ついた頃にはこん棒や斧を振り回し、クリーチャーを狩っていたドミニアと違って、ディジベラは魔法学校に通っていたこともある頭脳派です。戦い方はあまり習ってこなかったのでしょう、へっぴり腰ですし、魔法のかけられた武器の性能のお陰でダメージを与えられているようなものです。
(マスター、冒険者に技教えてるくらいなんだかラ、ディジーにも教えてあげればいいのニ)
ディジベラが包丁を持つのだって慌てて止めるような(これはどちらかというと、ディジベラに料理を任せない為の理由も大きいのでしょうが)過保護なマスターですし、彼は筋力に任せた力業が得意そうなので、ディジベラに稽古をつけるのは難しいのかもしれませんが。たとえ稽古や鍛錬を積んだとて、やっぱり冒険の経験は、実際にこうして冒険に出ないと積めないのでは、とドミニアは思います。勿論、マスターが一人娘を思う気持ちも心配もわかります。とは言え、ドミニアとしては冒険に出たいというディジベラを応援したいのでした。
(今回はアタシがついてるシ?)
この先では戦闘も余儀なくされるかもしれませんし、豆の木のてっぺんに何が待ち受けているのかもわかりません。それでも、ディジベラに危険が及ばぬよう、ドミニアは斧を振り回すのみです。
(今度は護衛の仕事とかも請け負っちゃおっかナ? マスターに後で聞いてみヨ~)
仕事の幅を増やすのも悪くない、とドミニアがそんな事をのんびり考えていると、傍に佇んでいたトカゲ人のフトアゴがぼそりと呟きました。
「……こいつ、やる気あるのか」
「ン~? やる気はあると思うヨ。殺る気はないだろうけどネ」
「分かっちゃいたが甘ちゃんだな。そんな気でこの世を渡れるとは到底思えん」
「ディジーはこのままでいて欲しいナ。アタシとしてはネ」
「そうやって周りが甘やかすのか」
「ウウン、分かった上で、ディジーは進める強さを持ってるヨ」
「……フン、どうだかな」
フトアゴは苛立ちを隠さずに、背を向けました。彼はシァアレ出身ではない野生のトカゲ人でしたが、迫害を受けやすく孤独に暮らしていましたから、無理もないとドミニアは彼を責めませんでした。彼にはディジベラが周りに守られている、卵の殻のついた雛鳥にしか見えないのでしょう。ドミニアはそうは思いません。ディジベラは巣を離れ飛び立つ勇気も、羽ばたいていける強い翼も持った若鳥です。あとは、籠を開け放ってやるだけ。きっと遠くない未来には、そうなるでしょう。
そんな事を思われているとも知らないディジベラが、もぞもぞと起きだしてきました。
「ん~、快適で寝入っちゃった。……おはよ、ドミニアさん。変わりはない?」
「大丈夫だったヨ~、ほんの数分だったシ」
フトアゴとのやり取りは胸にしまって、ドミニアは笑顔で頷いてやりました。
「良かった。ありがとう、思ったより疲れてたみたい!」
「ディジーは働き者だからネ、休める時には休むが大事だヨ」
「ほんとそうね! これ、持って帰って寝袋に出来ないかしら……」
「その内枯れちゃうかもしれないネ?」
「そうよね~、残念。でも、寝具の参考にはなったわ!」
ぐっと伸びをしたディジベラの顔は、先程よりスッキリしておりました。適度な休憩はやはり必要です。ドミニアも笑って立ち上がりました。
「アハハ、仕事熱心だナァ」
「冒険も好きだけど、宿屋の仕事も好きなのよね。色んな人に会えるから」
「両立できるようになるといいネ~」
「そのつもりよ! まぁ冒険はパパがまだ許してくれなさそうだけど……ってそうだ、流石にパパも起きちゃうかも! 急ぎましょ!」
ディジベラとドミニアたちは、改めて豆の木を登り始めるのでした。
▼
フレーバー回復だけのつもりが描写モリモリになっちゃったぜ。
黙ってればかなりの美少女、ディジベラちゃん。
(ディジベラ「喋ってても美少女じゃない!?」)(諸説あり)
砂漠エルフのマスターは(日焼けで色黒めいた感じになり)褐色肌ですが、奥様は人間ですし、ディジベラちゃんはチャマイ育ちなので色白(ハーフ)エルフです。
オークとかゴブリンの肌の色、特に記述が無さそう……なので、ゴブリンは緑色っぽいイメージ、オークは土気色(茶褐色?)っぽいイメージでおります。これも人によってはイメージが違いそうですね。
さて、ここからは最終イベントがいつくるか、というところ。
消耗がゼロに近いので、長くても大丈夫な気もしないでもないですが、とは言えそろそろ寒がりなマスターも起きだす頃……早めに切り上げたいところではあります! いざいざ!
▼ 調査6枚目
🎲出目32 〈女神?〉
エルフのような見た目の女神様?発見!
ここはエルフの血を引くディジベラちゃんが祈ってみましょう。
【幸運ロール】
ディジベラ 🎲1(※技量点で判定) ファンブル!!
【悪の種族】ドミニアちゃんがいるからお気に召さなかったのか……とも思ったんですが、実は錬金術師って混沌神カルネーさまのお力をお借りしてるので、「悪神信仰」なんですよね! そこかも!
●●●
6枚目の葉っぱを登ると、今にも芽吹きそうな新芽の近くに、陽炎の如く揺らめくからだを持つエルフの女性が佇んでおりました。
「ディジーの友達?」
「いいえ、見た事が無いわ。恐らく神聖な精霊か何かかも」
この豆の木を育てた何かが、エルフの姿を取ったものなのでしょうか。穏やかな気性であれば良いのですが、暴れる可能性もあり得ます。まずが機嫌を伺おうと、ディジベラは女性の前に跪き、祈りを捧げようとしました。
『……混沌を、我は好まぬ……』
「え……?」
女神の姿はふっと立ち消えてしまいました。取り残されたディジベラはぽかんと宙を見つめる形になります。ドミニアが近づいてきて、首を傾げました。
「嫌われちゃっタ?」
「うーん……多分、私が『錬金術師』で、悪神信仰者だからお気に召さなかったのかも?」
「エー、狭量~」
「まぁまぁ。攻撃されなかっただけ良かったわ。魔法学校でも、『悪神信仰だなんて闇エルフみたい」とかって言われたもの。パパが褐色肌だから誤解も受けたりね」
「エ~? 見る目が無いナ~。マスターも良い人だし、ディジーだっていい子なのニ?」
「あはは、ありがと。良いの、こうやって分かってくれる人がいるから」
ディジベラは立ち上がる前に、新芽が芽吹くようにだけ祈っておきました。その姿を、フトアゴがじっと見つめています。
「どうしたの、フトアゴさん?」
「……名乗った覚えが無いが」
「最初に言ってくれてたわよ?」
「……?」
「チャマイで1回会ったことあったわよね。うちのチラシ配ってた時に」
そうだったか、とフトアゴは首を傾げました。確かに、エルフに声を掛けられたような気もします。
「うちは【悪の種族】でも歓迎しますよって。お名前教えてくれれば、うちに来た時にサービスしますからって」
「……嗚呼」
そう言えば、その時のエルフがしつこかったので、氏族の名を出したのでした。面倒なのでそれを名乗る事も多かったのです。でもまさか、【善の種族】のエルフが【悪の種族】である「自分」を認識しているとは思いも寄りませんでした。彼らトカゲ人はよく似ているので、他の種族からは見分けがつかないことも多いのです。
「フトアゴさん、鱗の色が綺麗だしカッコいいからすぐ分かったわ。貴方は覚えてなかったみたいだから、昨日はサービス出来なかったけど」
「……フン、サービスなどいらん」
フトアゴはふいっと背を向けて豆の木に向かってしまいました。
「……嫌われちゃったかしら」
「アレ、多分照れてるヨ。アイツら、分かりづらいけど分かりやすいよネ」
「仲良く出来るといいんだけど……」
「アハハ、もう仲良しみたいなもんだヨ」
【善の種族】と言葉を交わすこと自体、【悪の種族】である彼らにとっては珍しいことです。苛立ったり戸惑ったりするのは、興味を示している証拠でした。気に入らないと言いつつも、気になってしまうのです。素直で真っすぐなディジベラにはそんな、種族問わず惹きつけられる魅力があるのでした。
(本人が無自覚なのがまたイイんだよネ。絆されちゃうっていうのかナ~)
「ディジー、【悪の種族】キラーとかって言われたことなイ?」
「え!? そんな怖いあだ名で呼ばれたことないんだけど!?」
「アッハハ、そっカ~」
やっぱりディジベラはこのままでいて欲しいなと、ドミニアは笑いながら思ったのでした。
▼
魔法学校卒業生なのに(恐らく母親から魔術の才能も受け継いでると思われるのですが)、魔術師ではなく錬金術師の道を選んだディジベラちゃん。
無類のクリーチャー好き故に、「自らクリーチャーを造りたい!」となった結果、錬金術師を選んだ訳なのですが(あとは天狗ろむが、鋼の錬金術師が大好きなのもあります)
生命を造るというのは神様の領域っぽいじゃないですか。でもって悪神信仰。しかも造りだすのは怪物たち。だから偏見というか、悪い噂を立てられちゃうこともありそうだなと。
それでへこたれるようなやわなディジベラちゃんではないのですがね!
あとは友人と教授たちに恵まれていたのだと思います。闇鍋に付き合ってくれるお友達とか……。
魔法学校が舞台のシナリオもあったら面白そうだなと思っています。
月さん作のフォーリス学園サプリメントとかを利用した、学園モノだとか……。
思いついたらディジベラちゃんの学生時代編とかも書きたいですね。
そして何やかやフトアゴさんが良いキャラになってきました。ちょいミダスおじみが出ていますが、癖なので仕方ないですね。
マダムキラーとかならぬ、【悪の種族】キラー、ディジベラちゃん。
セレーナちゃんが月系美少女、ディジベラちゃんは太陽系美少女です。どっちも違ってどっちもいい。
▼ 調査7枚目
🎲出目54:〈カメムシ大量発生〉
出現数:🎲🎲+1→10体 レベル:3
うわー!! ほんとに大量発生してるう!!
【逃走】するにもちょっと厳しそうです。かと言って出来れば戦いたくない……【悪臭】フラグですもんね。
ここは【反応表】で運試しといきましょう!
【反応表】 🎲4 【敵対的】! いやー!!
ダイスの女神が言うなら仕方ない、戦闘だーッ!!
▶0ラウンド
ドミニア スリングで攻撃 🎲3 成功!
カメムシ 10→9体
倒すごとに【器用ロール】なのですが、遠距離攻撃だったのでヨシとしました。
▶1ラウンド 敵先攻
防御9回……うーむ、ディジベラちゃん3、ドミニアちゃん5、フトアゴさん1回でいきましょう。レベルは3なので何とか……!
ディジベラ 防御3回 🎲3、1,4 成功2、ファンブル1 生命点5⇒4
ドミニア 防御4回 🎲3,2、3、5 成功4
フトアゴ 防御1回 🎲2+1=3 成功!
まぁファンブルはどうしようもありません!!
この大群を前に、ダメージ1点だけだったのを喜ぶべきでしょう。
では反撃開始!
ディジベラ 魔法の形見杖 🎲1 ファンブル!
ウーちゃん🐰 GO! 🎲1 仲良くファンブル!
ドミニア 武器持ち替え 斧ドッカン! 🎲4 成功 【器用ロール】 🎲2 成功
カメムシ 9⇒8体
フトアゴ 2回攻撃 🎲1、4 ファンブル1、成功1 【器用ロール】 🎲3 成功
カメムシ 8⇒7体
カメムシに大苦戦しています。飛んでそうなので狙いがつけにくいとかでしょうかね……修正無いですけど……。
▶2ラウンド 敵先攻
防御7回なので……ディジベラちゃん2回、ドミニアちゃん4回、トカゲさん1回で!
ディジベラ 防御2回 🎲6 クリティカル! なので2回成功扱い(※独自ルール)
ドミニア 🎲4、4,2 成功3
フトアゴ 🎲1 ファンブル!! 脱落……!
嗚呼、さよならフトアゴさん……!😢
まさか豆の木の上で、カメムシにやられるとは露ほども思ってなかったでしょうに……!!
悲しみの反撃です!!!!!!!
ディジベラ 杖で攻撃 🎲2 成功 【器用ロール】 🎲4 成功
カメムシ7→6体
ドミニア 斧ぶん回す 🎲5 成功 【器用ロール】 🎲2 成功
カメムシ6→5体
ウーちゃん🐰 いけー! 🎲5 成功 【器用ロール】 🎲1 ファンブル 【悪臭】に……
カメムシ5⇒4体
半分を下回ったので戦闘終了……!
嗚呼しんどかった……そしてとうとう犠牲が……ウーちゃんに臭いが!!
●●●
「ストップ、何かいるわ……!」
7枚目の葉っぱに登ろうとしたディジベラが待ったをかけました。
「何が見えるノ?」
「カメムシみたい。それもいっぱい。1、2、3……10匹もいるわ」
「エー、嫌だナ。あんまり食べられないし臭いシ」
「刺激しなければ通らせてくれると思うんだけど」
次の葉っぱに向かう為のツル近くの幹に、カメムシがびっしりとくっついています。なるべくそっと近づいたつもりだったのですが、ドミニアの影に驚いたのか、カメムシたちは飛び立つとディジベラたち目掛けて鋭く飛んできました!
「きゃー! ごめんってば!」
「話は通じなイ! 戦うヨ!」
「う、うん……!」
ドミニアがスリングを振り回し、飛び回る群れの中へ石を放り込みます。石が激突した1体がぽとりと葉っぱの上に落ちると、風に乗って何とも言えない臭気が届きます。ディジベラ一行の顔が思わずぐぬぬ、と歪みました。
「ウーン! やっぱりこれ嫌いだナ! 攻撃する時、気をつけてネ!」
「わ、分かったわ……」
腐った食材でも気にせず食べる事が出来るドミニアですら、顔をしかめながらも攻撃を仕掛けます。大振りな一撃を避けきれなかった1匹がまた、臭気をまき散らしながら落ちました。臭いが気になって顔をしかめたまま杖を振るディジベラとウーちゃんの牙は、カメムシの素早い動きを捕らえることが出来ません。フトアゴの攻撃も、尻尾で1匹を上手く打ち落とせましたが、まだまだカメムシたちはやる気です。
「ハンカチで鼻を覆えば……」
「危ねぇ!」
鞄をごそごそと探し始めたディジベラの隙を逃さず、カメムシたちが急襲します。そこにフトアゴが割り込み、カメムシの全身を使った打撃を受けてしまいました。鱗に覆われた彼とて、流石にダメージを受けたらしく、がくりと膝をつきます。
「フトアゴさん……!」
「……チッ、虫如きに負けるとはな。嬢ちゃん、俺たちゃ散歩に来てるんじゃねぇ。ここは戦場だぜ。もう少ししっかりやんな」
「ごめんなさい……!」
「俺の名は、ソリダオだ。……次はサービス、宜しくな」
「ソリダオさんね。……えぇ、分かった。覚えておくわ」
「……いや、やっぱりいい。忘れろ」
涙を浮かべてフトアゴ……ソリダオの手を握りしめるディジベラに、彼は変なエルフだぜ、と思いながら目を閉じます。【悪の種族】と【善の種族】は基本的に仲が良くはありません。それなのに、どうして体が動いてしまったのでしょう。従者として雇われたからには、仕事はこなせばならないから? 彼のあるじはドミニアなのに?
(……ま、悪くはねぇ、かな)
ディジベラの手は温かく、彼の名を呼ぶ声もまた、日向のようでした。ずっと独りで生き延びてきましたが、最期の最後でこれ程ポカポカとした気持ちでいられるなら、マシな人生と言えるでしょう。来世では、彼女ともう少し打ち解けられるかもしれない、と笑みすら浮かべながら、ソリダオは静かになりました。
「ディジー! お別れは後だヨ! もう少し頑張っテ!」
その間、カメムシの注意を引き付けていたドミニアが声を張り上げます。ディジベラは涙を拭って、ハンカチを口元に巻き付けると、すっくと立ちあがりました。
「……うん!」
ディジベラは杖を手に、思いっきり振りかぶります。カメムシの数が多いお陰で1匹に当たりました。ハンカチのお陰で臭気も何とか気になりません。ドミニアの斧も再び1匹を両断し、見事な跳躍を見せたウーちゃんも1匹にガブリと嚙みついて倒しました。……流石に噛みついてしまっては、悪臭がついてしまうのは避けられませんでしたが……。
半数以上がやられたカメムシたちは、漸く敵意を無くして飛び去っていきました。
危険が去った事を確認してから、ディジベラとドミニアが改めて、ソリダオの元へ跪きます。
「アタシにも本当の名前、名乗ってなかったんだナァ」
「用心深い人だったのよ、きっと」
ドミニアが背負っていこうかと思いましたが、ソリダオも2メートル程ある巨体です。彼を背負って豆の木を登るには、力持ちな彼女にも少しばかり難儀してしまうでしょう。彼の身を整えてあげてから、ディジベラは立ち上がりました。
「帰りに運びましょう。私も手伝うから」
「まだ上を目指すんだネ?」
「もう少しでてっぺんみたいだもの。行ってみるわ。……ソリダオさんにいつか話して聞かせてあげられるように」
「いいヨ、そうしヨ」
肉体を失った魂がどうなるのか、それは二人には分かりません。【善の種族】の魂であれば、恐らくは【善の神】が迎えて下さるのでしょう。【悪の種族】の【悪の神】は果たして迎えてくれるのでしょうか。……でも、きっと、いずれは出会うことがあると信じて、二人は再び豆の木を登るのでした。
▼
おセンチメンタル!!!!
すみません、癖なのですぐ湿っぽくなります。そして何か小難しくなります。
悪魔の「ガーゴイル」や「バルサムデビル」は【善の種族】の魂を集めることが出来るんですよね。だから【善の種族】には魂がある。
でも【悪の種族】は? という部分がちょっとまだ分からずでして。アランツァ世界のなりたちからして、【悪の種族】は「悪神」たちが魂を吹き込んだのであろうとは思われるのですが、じゃあ【悪の種族】の魂は何で集めないのかなとも思ったりして。清らかっぽい【善の種族】の魂の方を堕落させるのがお仕事とかだったり、美味しい(?)とかかな…などなど、考察し甲斐があったりする部分ですね。
フトアゴさん改めソリダオさん、お気に入りになったので、カメムシの攻撃だから気絶扱いにしようかなとも思ったりしましたが、ハードな世界観のアランツァも大好きなので泣く泣くさようなら……!となりました。
アランツァに輪廻転生的なものがあるかは分からないんですが、あるといいなぁ!!!!!!!!
▼ 調査8枚目 🎲36→最終イベント:〈豆の木が守る宝〉
●●●
気づけば、雲が頭上間近に迫っていました。不思議と息は苦しくないのは、豆の木の持つ魔力のお陰でしょうか。
ひときわ大きな葉っぱに辿り着くと、そこには巨大な小屋……もはや大屋がありました。2メートル越えのドミニアですら小さく見えるでしょう。遠巻きに観察していますと、どうやら住んでいるのは仲睦まじい巨人の夫婦。夫の方が(彼らにとっては)小屋の外に置いてある長椅子に身を横たえると、夫人が彼にキスを一つ贈ってから、傍に置いてあった(彼らにとっては)小さいハープにそっと触れます。すると、ハープが独りでに優しい音楽を奏で始め、それを子守歌代わりのようにして、巨人の夫は高いびきをかきながら眠り始めました。
「きっと魔法のハープね」
「……フーン、じゃあ高値で売れるかナ~?」
「ドミニアさん、またなのね……!?」
「だってあんなにぐっすり寝てるシ……奥さんの方は台所行ったみたいだシ?」
「ううん、良いのかなぁ……」
「あの小ささって事は、元々アイツらの為には作られていないヨ。ダイジョブダイジョブ」
「あの人たちにとっては小さいけど、私たちにとっては大きい気が……ってあー! もう行ってる!!」
ディジベラが考え込んでいる間に、ドミニアは行動に移っておりました。そーっと近づいて、ササっと奪ってしまえばバレない筈です。しかし、ドミニアの手がハープに触れた途端、ハープが金切り音を立てました。巨人の夫は飛び起き、怒り狂った顔で睨みつけてきます。
「オ、オハヨウゴザイマス?」
「おれのハープを狙ってきたな、盗人め!! 許さんぞ!!」
「ワ~、ダメ、ディジー、話聞いてくれないヨ!」
「そりゃそうでしょうとも!」
実際に盗もうとしていた訳ですから、申し開きの余地もありません。それでも踏みつぶされてはたまったものではありませんから、ディジベラたちは武器を構えました。
「一旦落ち着かせヨ!」
「出来るかしら……!?」
「やるんだヨ! 任せテ!」
▼
という訳でいざ最終の!
戦闘だーッ!!
なんですが。この巨人さん、【防御点】というのを持っておりまして。これがあると2点以上のダメージを与えないと、攻撃が通りません(通常攻撃の1点ダメージは無効にする、みたいなイメージです多分)(参照:「蜂竜の森 ~竜の蜜は危険なお味~」)
そうなると、【氷槍】のような特技を持っていないと大変まずいことになり、ディジベラちゃんたちは為す術ありません。
ですので、今回は各ラウンドの間に、攻撃が2回以上当たったらダメージが入ることにしましょう。【逃走】も出来ないですのでね!
▶0ラウンド
ここは、ドミニアさんに「狂戦士の粉」を使ってもらいましょう……!
接近戦における各ラウンドの最初の【攻撃ロール】が成功すれ、クリティカル扱いにできます。【連連続攻撃】のチャンス!
▶1ラウンド
ドミニアさんGO! その前に、今まですっかり忘れていた【数の暴力】の効果も足していきましょう!
魔法の両手武器、斧で突撃! 🎲2+技量点1+両手武器修正1+魔法の武器初撃修正1+【数の暴力】修正1=6 成功(「狂戦士の粉」でクリティカル扱い)→🎲3 成功
クリティカル扱い攻撃に【連連続攻撃】使用 筋力点6→5 🎲6 クリティカル!→🎲2 成功
更にこのクリティカルに【連連続攻撃】使用 筋力点5→4 🎲5 成功
ディジベラ 魔法の片手杖攻撃 🎲4+技量点1+初撃1=6 成功!
ウーちゃん🐰 ガブっと攻撃! 🎲2 失敗!
合計ダメージ6点-防御点1点=5ダメージ
巨人 生命点7→2点
一気に畳みかけました! ドミニアちゃん強ぉい!
防御2回は、ディジベラちゃんとドミニアちゃんで!
ディジベラ 防御1回 🎲6 クリティカル!
ドミニア 防御1回 🎲6 クリティカル!
息ぴったりな2人!
▶2ラウンド
ドミニアちゃん頑張って~!
ドミニア 🎲5 成功(狂戦士の粉でクリティカル扱い)→🎲5 成功
クリティカル扱いにした攻撃に【連連続攻撃】使用 筋力点4→3点 🎲5 成功!
ダメージ3点-防御点1点=2点ダメージで、生命点を0点にしました!
倒したという事で戦闘終了! ドミニアちゃん最強!
冒険も終わりですが、一応…… ドミニア 生命点7→6点
(※とはいえ、防御点のルールを独自解釈しましたので、巨人さんは死んだという事にはしないでおきました。スタミナ切れという感じ?)
☆宝物
🎲1+1=2
宝物表、恐らく「あやかし」用の小判になっておりましたが、そのまま貰っておきます。金貨3枚の価値ですね!
それと魔法のハープを手に入れられるのですが、実際に倒した訳ではないので、少しばかり解釈を変えましょう。
●●●
「ちょーっと手強そうだからネ、こっちも『本気』出しちゃおっかナ!」
ドミニアは包み紙を取り出すと、中の黒い粉を思いっきり鼻で吸い込みました。この方法で摂取する方が、素早く『効果』が現れるのです。
「ドミニアさん!?」
「ンッフフ……ディジーは絶対、真似しちゃ、ダメだヨォ……!」
言うが早いか、ドミニアは全身の筋肉を使って、全力で巨人に斧を叩きつけました。
「ぐぉ……!?」
「まァだまだ! いっくヨ~!!」
斧を更に振り回し、連続で攻撃が当たります。それが全て力に任せた強くて重い一撃なのですから、流石の巨人も呻きの声をあげました。
「アハハ、的がデカイと、当てやすくて助かるナァ!」
「この、盗人如きが……!」
「すみません、謝りますから、どうか怒らないで~!」
ディジベラも、まずは落ち着いてもらうべく、杖を振ってアピールしましたが、それが逆に、ドミニアが斬りつけた傷に当たってしまったので、火に油を注いでしまいました。ウーちゃんは噛みつけずに後退します。
「謝っても、許さんぞ~!!」
巨人の拳が、隕石のように降り注いできます。ですが、ドミニアの攻撃が効いているのか、動きはゆっくりです。ディジベラもドミニアも、ササっと避けることが出来ました。
「小癪なぁ……!!」
「そろそろ頭を冷やしナ~!!」
ドミニアの斧がまたもや豪快に振るわれます。巨人からすれば、蜂にチクチクと刺されているような感覚でしょうか。ドミニアたちを何とか踏みつぶそうとドカドカと地団太を踏んでおりましたが、それによって疲れ果てたのか、巨人は「参った参った! もうやめてくれ!」と座り込みました。
「許してくれるんだネ?」
未だに斧を構えたままのドミニアに向け、巨人は両手の平を向けて降参の意を示しました。
「仕方あるまい、話くらいは聞こう」
「ありがとう、巨人さん……そして眠っているところをごめんなさい」
ディジベラが巨人を見上げてペコリと頭を下げました。粉の効果が落ち着いたドミニアも倣って頭を下げます。
「まぁ、何だ。俺も小さなお前たちに対して、大人げなかったな」
「じゃア、そのハープくれル?」
ドミニアがけろりとしてねだると、巨人は顔を赤くしてまた吠えます。
「何でそうなる! これは俺のだ!」
「あらあら……本当にそうだったかしら?」
騒ぎを聞きつけ、台所に引っ込んでいた夫人も現れました。夫がぎくり、と体を揺らし、居心地悪そうにしています。
「え? じゃあもしかして……」
「これも元々、夫がどこかから持ってきたのよ。本人は拾ったって言っていたけど……」
「い、いや本当にそうなんだよお前……信じてくれないのかい?」
急に弱気な態度で、夫人に困り顔を見せる夫巨人を見て、ドミニアはニヤリと笑いました。
「ハハーン、やっぱりネ!」
「それにこれを元に、私たちサイズのハープも作ったじゃない」
「でもこっちの音楽も捨てがたいというか……寝るにはこれくらいの音量が丁度いいんだ」
「じゃあ私たちサイズの方を調整すれば良いわ。……これ、動かすのに神経を使うから、どうにかしたかったの。貴女たちが持っていってくれれば助かるわ」
夫人がこっそり、ディジベラたちに向けてウインクするので、それならば、と魔法のハープを譲ってもらうことにしたのでした。
▼
と、こんな感じにする事にしました!
十中八九「ジャックと豆の木」がモチーフだと思うのですが、そのストーリーも細かい部分が違うものがあって、ジャックが手に入れる宝物が元々亡父が持っていたものだった、というのもあるらしいのです。
巨人に対するには小さいハープだったので、そういう解釈も出来るかなってね!?
フトアゴさんならぬソリダオさんという犠牲は出てしまいましたが、ディジベラちゃんとドミニアちゃんは無事にクリアすることができました!
そしてですね、実はd66シナリオだから3回登れると思い込んでたんですが、なんと、1回だけだったのです!!!!
一体いつから3回の冒険が出来ると錯覚していた?(BLEACHネタ)
2日目は誰と登ろうかな~とか考えてたのでそこだけ悲しいのですが、それでもジャックと豆の木(細かく言うと、ディズニー版のミッキーと豆の木)大好きマンからすると、とても楽しゅうございました!
また登りたいから、この後の豆の木には残ってもらおうかな……それとも、芽が出ているだけにしておこうかな。
その内に再び大きくなって、他の人と登るのも楽しいかもしれないですね。〈天駆ける狗〉亭の名物・豆の木。
金の卵は孵ったりしないかな、金のヒヨコとかに……そしたら絶対ディジベラちゃんは飼うと思います。
幸運点4点残っていたので、3点で魔力石作成、1点で牙うさぎのサーちゃんを作成しまして……。
最後にエピローグを添えて、今回の冒険を終わります!
▼ エピローグ 豆の木で得た宝
ディジベラと、ドミニアたちが豆の木を降りると、流石に起きだしていたダヴァランが、腕を組んで待っていました。傍には〈天駆ける狗〉亭の番犬、シュテルンも座って尻尾を振っています。父が怒っているようにも、悲しんでいるようにも見えるので、ディジベラはおっかなびっくり降り立ちました。
「パパ……えっと、ね」
「ゴンスに聞いた時はびっくりしたぞ。……怪我はないかい」
「う、うん。私は殆ど……ソリダオさんのお陰で」
ディジベラが、ドミニアが背から下ろしたソリダオの亡骸に目をやり、すぐに伏せました。
「そうか。……彼は村の墓地に埋葬してやろう」
「うん」
「……おかえり、ディジー。心配したよ」
「うん、ただいまパパ……!」
父の声があまりに優しくて、ディジベラは思わず腕の中に飛び込みました。寒さに弱い筈のダヴァランは、コートすら羽織っておらずいつもの格好のままです。身体は冷え切り、小さく震えていたにもかかわらず、それでも娘が心配で居ても立っても居られなかったのでしょう。
「迎えに行こうかとも思ったんだが、ドミニアがついているなら大丈夫だろう……とは思ってね」
「信頼してくれてありがとネ。そういうとこ好きだヨ!」
ドミニアの無邪気な言葉に、ダヴァランは真剣な眼差しを向けて頭を下げました。
「すまないが、私は妻にずっと一途なんだ……申し訳ない」
「いやそういう意味じゃないからそんな真面目に勝手に振らないでくれル? 何か妙に傷つくんだけド」
めそめそ泣き始めてしまったディジベラの頭をぽんぽんと撫でつつ、ダヴァランはドミニアの肩を叩きました。
「さ、まずは二人の冒険譚を聞かせてもらおうか。……温かいスープでも飲みながらね」
ダヴァランが〈天駆ける狗〉亭の扉を開けると、温かな室内ではゴンスたちゴブリンも待っておりました。
「ディジ、ドミ、おかえりでゴンス! 豆とベーコンスープ、美味いでゴンス!」
笑顔のゴブリンたちに、ディジベラも涙を拭って笑ってみせます。
「……あはは、そうよ。パパのスープは世界一美味しいスープなんだから」
「ちょっとォ、アタシの分も残してあるよネ!?」
「鍋いっぱいにまだあるよ、慌てずに」
「おれも、食いたい、腹減った、ごしじん」
「いいヨ、ダヂも一緒に食べヨ!」
――生きるもの、倒れ行くもの。
――種族を超えて、つながるもの。
色んな思いを噛みしめて味わったスープは、今まで以上に染み渡るのでした。
●●●
ソリダオの葬儀を終えた後。
巨大な豆の木は、その晩には跡形もなく消え去ってしまいました。
全て夢だったのでは、と思いたかったのですが、金の卵も魔法のハープも残っています。
そして、ソリダオが帰ってくることはないのです。
ほう……と大きなため息を吐くと、白くなっては消えていきました。
ディジベラがこうして呼吸を続けられるのも、父の美味しいスープを味わえるのも、生きていてこそです。
(忘れないわ。エルフの記憶力、舐めないでよね)
今回の冒険を経て作った魔力石には、透明な中に黄色の鱗のようなものが刻まれていました。これを握りしめて誓います。今回の冒険のことをディジベラが忘れることはないでしょう。葬儀の際に泣いたので、強く前を向くことを決めた彼女でしたが、それでもまだ、空を見上げては溜息を吐いてしまいます。
「巨人さん夫婦にもスープのおすそ分け、したかったんだけど……あら?」
上ばかり見上げていたので今まで気付かなかったのですが、豆を植えた場所には、双葉が生えておりました。
その上に、小さなトカゲが這っています。
「……こんばんは。ようこそ〈天駆ける狗〉亭へ。一泊サービスはいかが?」
しゃがみこんだディジベラがそっと指を差し向けると、トカゲはそろりそろりと這い上ってきました。
「ふふ。さ、中に入りましょ。あの後の話を聞かせてあげるわ。ドミニアさんが凄かったのよ」
ディジベラが微笑んでみせると、トカゲはこくり、と頷いたように見えたのでした。
~「豆の木の守る宝」 おしまい~
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蛇足かなと思ったんですけどね! ハピエン厨なので許してくれ~。
エンドウ豆の花言葉は「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」「約束」だそうです。
豆の木は多分この豆かなと思いますし、何だかそれっぽくなったのでヨシにします。
という訳で今度こそ本当におしまいです!
とても楽しく、ディジベラちゃんにとっても意義のある冒険になりました!
作者の成田砂男さま、宮田みゃーたさま、素敵なシナリオをありがとうございました~!!ファンです!!!!!!
次作の「お菓子の魔女と森」も絶対遊ばせて頂きますね!!
ディジベラちゃんが一人前になった後になる気配です。誰と行こうかな~!
甘党さんだと良さそうかもしれませんし、ディジベラちゃん1人でもアリかなとは思っています。ドミニアちゃんはお菓子全部食べちゃいそうだからな~(笑)
さてさて、これでディジベラちゃんのターンが1回終わったので、次は天狗ろむの中で今激アツの若マスター編を漸く始めようかなと思います。
実はなんと現在進行形で! 「リエンス家と大晦日の厄」の作者であり、ブラークさまやメロウちゃんさん、ソールくんやノックスお兄様の生みの親、東洋夏さんの「ドラゴンレディハーフ」リプレイにて、若マスターをゲスト出演させて頂いているのです!
ヒャッホー!!!!!!!!
ありがたーい!!!!!!!
詳細と感謝感激雨あられクソデカボイスはまた該当記事にて……!
それでは、これにて。
お疲れ様でした!
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