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素敵なあの子に今年もプレゼントを:半人前錬金術師ディジベラの冒険/閑話

  • 4月22日
  • 読了時間: 21分


――「りにゃちゃん、お誕生日おめでとう!」




 

  この冒険記録は、〈天駆ける狗〉亭の看板娘であり、冒険者としては半人前の錬金術師ディジベラと仲間たちが行く、好奇心と波乱に満ちた冒険譚である。




▼はじめに

 ここから始まる物語は、1人用TRPGローグライクハーフのd33シナリオ『素敵なあの子に今年もプレゼントを』のリプレイ小説となります。天狗ろむは相変わらずリプレイを書くのがいまいちつかめていないので、読みにくさ等はご容赦頂ければ幸いです。ルールの独自解釈(誤解釈)がある場合がございます。



 元となった作品…素敵なあの子に今年もプレゼントを

 シナリオ作者……寝子 氏


 無料の基本ルール+1stシナリオ『黄昏の騎士』のURLはこちら!→ https://ftbooks.booth.pm/items/4671946

 


 4月だ!!

 りにゃちゃんの誕生日だ!!!!!!!!

 今年はディジベラちゃん自身が、キャトルドに祝いに行くぞ!!!!!!!!!!!!


 ということで(?)今回のリプレイは、キャラクター作成は割愛します。 

 相変わらず閑話は時系列がふわっふわなので、今回はレベル10時のディジベラちゃんを召喚。装備品類は今までのリプレイのものを使いつつ、金貨などは初期状態へ。ほぼ作りたての主人公と思ってやってください。




ディジベラ

 錬金術師 レベル10  余り経験点:1

 技量点:1 生命点:7(装備含む)

 幸運点:4 従者点:8


 特技:怪物作成、魔力石作成、装備品作成、掘削

 金貨:10枚


 手1:魔法の片手武器(打撃/母の形見を直してもらった)

 手2:なし

 鎧:魔法の布鎧(母の形見のコート手直し)

 持ち物:ランタン



 さて、今回はディジベラちゃん一人で挑んでみましょう。

 なので、牙うさぎたちを冒険前に錬成です。まぁ既に予備軍いっぱいいるんですが、時系列の関係で新たに。



【錬成ロール】 幸運点4+🎲4=8体

 丁度従者点にぴったり!

 名前が……どうしようかな、リプレイで出る予定の子たちがいるからな……

 ウウちゃん、ササちゃん、ギギちゃん、キキちゃん、ババちゃん、ウウくん、ササくん、ギギくん……でいきましょう。


ディジベラ 幸運点4→3

 早速出発!

 今年こそは最高の贈り物をするぞー!!(ガチ気合)




 冒頭にキャトルドの描写をしたかったんですが、キャトルドワールドガイド(?)ってあったかな……? この辺りはまた、製本(するかどうか怪しいんですが)の時に加筆修正しまして、進みましょう。


 今回のお話は、寝子さんちのスペシャルプリティエンジェルキューティかわい子ちゃんこと(※私しかそんな変な呼び方してません)りにゃちゃんのお誕生日を祝おう! というお話です。

 上記で挙げた勇者ベラの時は、誕生日パーティーの招待状がギリギリで届いていたのですが、今回は余裕を持って届いた様子です。旅支度を整えて、やや心配そうなマスターに見送られて出発です。

 チャマイからであれば、やはりナゴールの港でしょうかね。ラドリド大陸の西にずっと行くとある大陸だそうなので、ディジベラちゃんは初船旅になりそうです。

 何となく、ディジベラちゃんは船酔いしなさそうですが、(さくなかさんのやり方をリスペクトして)ダイスロールで見てみましょうか。

 出目1はよわよわ、出目6はつよつよです。


船酔いするかどうかロール 🎲1 【よわよわ】

 

 ちょっと口から虹が出てるかもしれないですねこりゃ!🌈(ふんわり表現)

 天狗ろむが一切乗り物酔いしないので、いまいち酔う感覚が分かり兼ねるのですが……もしかしたら嵐とかで大揺れだったりしたのかも。始まる前から大変そう……(←出目の所為なのに他人事)


 流石にその辺りもダイスロールしてるとお話が一向に進まなくなっちゃう&間に合わないので、さくっとキャトルドに到着したことにしましょう!

 その頃にはディジベラちゃんの酔いも落ち着いていることでしょう。絵本で憧れていた異国の地キャトルドに自分の足で降り立てたのですから、感動もひとしおなのではないでしょうか。小さい頃の自分に教えてあげたい、とかも思うかもしれないですし、スケッチ捗りまくりの気配です。


 お誕生日パーティは午後からですが、午前中にりにゃちゃんの遊び相手になって欲しいとのことなので、午前から来て欲しいとのこと。はい、喜んで!!!!!!!!!☺️

 

 とはいえ、まずはお誕生日プレゼントを現地調達です。  キャトルド観光しながら、厳選していきましょう!

 このシナリオはd22シナリオなので、前半と後半で場所が異なります。趣きの異なる冒険が楽しめるのが良いポイントですね!



【街】エリア できごと1 🎲21 〈雑貨屋〉


 プレゼントになりそうなものを探すなら、まぁ雑貨屋さんでしょうか。

 個性的な小物の他、最近話題の絵本が並んでいるそうです。



 雰囲気の良いお店を見つけたので、ディジベラはふらりと入ってみることにしました。いらっしゃいませ、と明るい挨拶を受けながら、店内に入ると、所狭しとこまごまとした小物が置かれており、棚を使ったディスプレイには、一番人気! お子様のプレゼントに最適! とポップの書かれた絵本が置いてありました。
「ウサギのものがあると良いんだけど……これはハニワみたいねぇ」
 個性的な顔をしたハニワを模した小物を眺めつつ、ここはやはり絵本かしら、と吟味を始めることにします。りにゃの喜びそうな本は見つかるでしょうか。


 ハニワ小物、可愛い気がしますが、りにゃちゃんは気に入ってくれるかどうか。絵本については【幸運ロール】が必要みたいです。ということは、そちらの方が喜んでくれる可能性が高いということ……! という訳で、絵本の方を狙ってみましょう。



ディジベラ 【幸運ロール】 技量点1+🎲4=5 成功!
金貨10枚⇒4枚

 成功したので、金貨6枚で「りにゃの好きな絵本」を買うことができました!

 フレーバーでは『9ひきのノウサギ』『なにかがみえる』『とまれとまれ』の中から、ウサギのものを選んだ様子。2冊目がふんわり怖い……いや仕掛け絵本かもしれない。楽しいよね、仕掛け絵本。はらぺこあおむしとか。

『9ひきのノウサギ』はどんな感じの話かな。9ひきのねずみみたいなお話はあった気もする。絵本も結構、沼、じゃなかった温泉だと思っています。

 閑話休題。


 金貨が4枚になってしまいましたね。心もとなくなったけど大丈夫か……?




【街】エリア できごと2 🎲22 〈ひったくり〉



 おっと、トラブルの予感! 遠距離攻撃手段で止められるそうですが、ディジベラちゃんは一切持っていないので、【器用ロール】です。



 ディジベラ 【器用ロール】 技量点1+修正1+🎲4=6 成功ー!
金貨4枚⇒14枚

 成功したのでお礼を頂きました。助かる~!!



「ドロボー! 誰か捕まえてー!!」

 ディジベラが声のする方を振り返ると、仮面をつけたウサギが猛スピードでこちらに来るのが見えました。恐らくはあのウサギが犯人(犯ウサギ?)なのでしょう。

「こら、人のものは盗んじゃダメよ! ウウちゃんたち、ちょっと手伝って!」

 ウウたち牙うさぎ軍団が、牙を見せて仮面ウサギの進路を阻みます。安全そうなのはディジベラの真正面のみ。すり抜けようとした仮面ウサギでしたが、牙うさぎの扱いに慣れているディジベラにはお手の物。ヒョイっと抱き上げて確保しました。コロリと出てきたアクセサリーを、先程叫んでいた女性にお返しします。

「ありがとう、助かったわ。これはお礼よ」
「どういたしまして。こんなに良いのかしら?」
「貰っておいて。大事なものなの」

 女性と別れて、懐も温まったのでもう少しプレゼントを探してみることにしました。


 寝子さんちの誰かのような気もするし、違うかもしれないし……割と強気な雰囲気なので、ヘルさんかな……違うかもしれないです!!!!!!





【街】エリア できごと3 🎲21 〈花屋〉


 お花はいいですね! りにゃちゃんは何が好きかな……お姉ちゃんのリナちゃんは青い花のような気がするのだけど、りにゃちゃんはピンク色のお花とか好きそうかな。チューリップとか。まぁ選んでみましょう! ディジベラちゃんもお花好きだからきっと大丈夫な筈……!(人はこれをフラグという)


【幸運ロール】 技量点1+🎲5=6 成功!
金貨14枚⇒12枚

「りにゃちゃん、お花が好きだって言ってた気がするわ」

 と言う訳で、ディジベラは花屋に立ち寄ることにしました。色とりどりの、種類も様々な花を前にしばし悩みます。キャトルド特有の花もあるようで、見た事もない花々もありました。

「うーん、どれも綺麗だし、喜んではくれそうなんだけど……」

「お困りかしら?」

 花屋の店員さんが話しかけてきました。パンはパン屋、花は花屋です。アドバイスを求めて話している内に、もしかして……と店員さんは手をぽんと叩きました。

「お客様がお花をお贈りしたい相手ってりにゃちゃん?」

「えぇ、そうよ。知ってるの?」

 幸運なことにりにゃを知っている店員さんでした。お花が好きなのは確かなのようで、よく来てくれるのだとか。

「なら、りにゃちゃんの好きな花ってご存知?」

「そうねえ、水色とか青系の花が好きって聞いたわ。お姉さんの髪飾りとお揃いになるからって」

「なるほど。じゃあ、このブルースターと、ニゲラと、デルフィニウムを……ドライフラワーの花束にお願い出来るかしら。きっと枯れたら悲しんじゃうと思うし、ドライフラワーなら長く楽しめるし」

「かしこまりました」


 淡い水色の星にも見える花と、ふわふわした雰囲気の花、小さめの花がいくつも咲いている花のドライフラワーで、花束にしてもらいました。

「はい、どうぞ。喜んでもらえるといいわね」

「えぇ、ありがとう。綺麗な子たちだからきっと、ね」

 綺麗にラッピングしてもらった花束を抱いて、ディジベラは微笑みました。


 わはー! 天狗ろむの予想は見事に当たってませんでした! ちょっと惜しかった感はある……姉妹仲良しだもんね……可愛いね……。

 お花は実際にある青系のお花からチョイス。ブルースターは、リナちゃんのつけている髪飾りの形に似ていてめちゃ可愛いお花でした。花言葉もいい感じ。

 店員さんありがとう。

 さて、街を一通り巡り、プレゼントも用意出来ました。日付は変わってお誕生日当日を迎えます。




できごと4 中間イベント 



 りにゃの誕生日当日。玄関扉をノックすると、待ちきれないとばかりに勢いよく、りにゃが飛び出してきました。

「はやくあそぼ! かくれんぼするの! りにゃがかくれるから、みつけてね! ぜったいだよ!」

 言うが早いか、少女は家の中へと走り去ってしまいます。

「りにゃちゃん、お誕生日おめでとうって言う暇なかったわねぇ」

 ディジベラは苦笑しつつ、ゆっくりと三十秒ほど数え始めました。

 「もういいかしらー?」

 と、大声で呼びかけてみます。どこからか「もういいよ」と声が聞こえました。

「さて、と。かくれんぼなんて何年ぶりかしら。クリーチャーの巣に隠れて怒られた事もあったわね、ふふ。家の中なら危険はないでしょうけど」

 とりあえずお家の中にお邪魔して、りにゃ探しを始めることにしたのでした。



 飛び出してくるりにゃちゃんかわえええええええ!

 よしよし、かくれんぼか~いっぱい付き合っちゃうぞ~☆

 と天狗ろむはウキウキです。うるさいのは仕様です。




【家】エリア できごと5 🎲14 〈花ウサギ〉

出現数:🎲5体 レベル:3 宝物:なし
《反応表》1【逃走】 2-4【中立】 5-6【敵対的】

 家の中に……ウサギがいるな……?

 いやまぁ、キャトルドだもん。ウサギと仲良しなりにゃちゃんだもん、いてもおかしくないか!!


 ディジベラちゃんはウサギさんたちが大好きなので、様子を見ることでしょう。


《反応表》 🎲4【中立】

 良かった! 小さく歌ってくれてるだけみたいですかね。

……あ、バースデーソングとか歌ってくれたりしないかな。教えたら……?



 廊下を進んでいると、小さな歌声が聞こえてきました。かくれんぼの最中ですから、流石にりにゃではないかもしれないですが、気になったのでディジベラはその部屋の扉をそっと開けてみました。

「誰かいるのかしら? あら……?」

 頭に花をつけているウサギたちが、歌うのをやめてディジベラを見つめていました。

「こんにちは。邪魔してごめんなさい。素敵なお歌だったから、つい入っちゃったわ」

 ディジベラが褒めると、警戒心を解いた花ウサギたちはまた小さく歌い出しました。

「……あ、もし良ければなんだけど、少し手伝ってくれる? 今日はりにゃちゃんのお誕生日なの。お祝いの歌をうたってもらえたら喜ぶと思うんだけど、どう?」

 りにゃの名前を聞いて、花ウサギたちはピョンピョンと嬉しそうに跳ねました。どうやら手伝ってくれそうです。

「ありがとう!」

 後程、パーティー会場に来てもらうことにして、花ウサギたちの部屋から退出します。すると、猛特訓とばかりに歌声がまた響いてきました。練習を邪魔するのも悪いですから、ディジベラは次の部屋へと進むことにしました。


 ちょいちょいアレンジ加えつつ! 次の部屋では見つかるかな!?



【家】エリア できごと6 🎲23 〈突風〉

対象:🎲3人(プレイヤーが選択)

 何ーッ!? 家の中なのに!?


 まぁでも、家の中だって窓開けてたら風の一つも吹きましょう。

 今回は突風のような、風をまとった子カゼウサギの仕業なんですけどね!


 対象人数は最大値!

 ディジベラちゃんと、ウウちゃん、ササちゃんに頑張ってもらいましょうか。


【器用ロール】
 ディジベラ 技量点1+修正1+🎲2=4 成功!
 ウウちゃん 技量点0+🎲4=4 成功!
 ササちゃん 技量点0+🎲1 ファンブル! 

 

 ササちゃんはかなり強めにごっつんこしたので気絶しちゃいました……。痛めのピタゴラスイッチとかしてそう(?)

 今回のシナリオでは死亡ではなく、気絶扱いなのでちょっとだけ安心。


 花ウサギと別れて廊下を進んでいると、ビュウ! と突然風が吹き荒れた。
 
「ひゃー! 何かしら!?」

 髪を抑えながら、ディジベラは思わず壁際に寄りました。牙うさぎたちも同様に目を白黒させています。ササちゃんと呼ばれていた牙うさぎは驚いて廊下に置いてあった棚にぶつかってしまいました。その上に置いてあった花瓶が、その衝撃で落ちてきて、ゴン! と鈍い音と共にパタリと倒れてしまいます。

「ササちゃん! 嗚呼、気を失っちゃったのね……たんこぶできちゃってる」

「当たっちゃいましたかー!? ごめんなさーい!」

 ディジベラがササちゃんを抱きかかえていると、廊下の向こうで声がしました。風をまとった子ウサギ……子カゼウサギたちのようです。
 追いかけっこでもしていたのでしょう。彼らは文字どおり風のように去っていきます。

「廊下であんまり走っちゃ危ないわよ~! お庭で遊んでね!」

「はーい!」

 素直な良い返事が聞こえました。ディジベラは苦笑しつつ、ササちゃんを撫でながら立ち上がります。

「子カゼウサギでもあの風圧……ふふ、将来が楽しみな子たちね」

 他の牙うさぎたちも撫でて落ち着かせてから、再び探索を開始したのでした。


 子カゼウサギ……恐ろしい子!(褒め言葉)

 気絶した子はまだ一匹だけなので、ディジベラちゃんが抱っこして次に向かいましょう。




【家】エリア できごと7 🎲24 〈踊るからくりウサギⅢ〉

対象:2人(プレイヤーが選択)

 おっと! またトラップ系の予感です。

 ディジベラちゃんと、今度はギギちゃんに頑張ってもらいましょう。


【防御ロール】
 ディジベラ 技量点1+🎲4=5 成功
 ギギちゃん 技量点0+🎲6 クリティカル!

 ギギちゃん素晴らしい!! 華麗にピョピョンと避けてくれました!

 ダンスって難しそうですもんね……音楽に合わせて動かすとなると更に……もしかして、ヴォンの踊りなら参考になるかしら?

 そんな感じで、ちょっとだけダンスの練習に付き合ってあげましょう。からくりダンスが和風になりそうだけども(笑)



 近くの部屋から音楽が聞こえてきます。先程の花ウサギの歌では無さそうです。ディジベラが何気なく入ってみますと、木製のウサギ型ゴーレムが音楽に合わせて踊っていました。その動きはどこかぎこちなく、音楽の速さについていけていません。
 ゴーレムの傍には男が立っておりまして、何やらぶつぶつ呟きながらゴーレムをコンコンと叩きます。

 次の瞬間、ゴーレムは「ギガガ……ピガーッ!」と明らかに異常な音を立てて男を振り払い、なぜかこちらに向けて短い前足を突き出してきました。

「いかん、ロケットうさぱんちだ! 避けろ!」

「きゃー! ギギちゃん、跳ねて!」

 ディジベラは慌てて体を捻り、射出された前足を避けました。もう一方の前足の方は、ギギちゃんと呼ばれた牙うさぎが華麗に一回転して跳ねて躱します。その間に、男がゴーレムを緊急停止させていました。何とか危機は去ったようです。


「すまない。去年上手くいかなかった『からくりダンス』を、今年こそ成功させたかったのだが……。どうしてこうも暴走してしまうんだ……」

「うーん、からくり術師のシェルくんならきっと分かるんでしょうけど……。あ、そうだ。音楽のテンポが速すぎるのかもしれないわ。あと、複雑なダンスはこの子にはまだちょっと難しいと思うの」

「だが、今から音楽を用意して、調整するとなると間に合わないぞ……!」

 頭を抱えた男に、ディジベラは優しく語り掛けます。

「あのね、実は花ウサギたちに、りにゃちゃんへのお祝いの歌をお願いしているの。それはゆっくりなテンポだったから、それに合わせて踊るのはどう? 踊りについては、コボルトでも踊れる簡単なものを知ってるから、それなら可能そうじゃない?」

 ディジベラは試しに踊りを披露しました。悲しそうだった男の顔に、明るさが戻ってきます。

「おぉ、それくらいなら、踊るからくりウサギⅢにも出来そうな気がするぞ!」

「廊下の先のお部屋で歌っているから、静かに扉を開けてあげれば驚かれないわ。うちの子の誰かを伝言役につけてあげる……あ」

 丁度、気を失っていたササちゃんが、目を覚ましました。ササちゃんに事情を話すと、ササちゃんは快く引き受けてくれました。

「じゃあ、頑張ってね!」

「ありがとう! また後で!」

 男と踊るからくりウサギⅢとササちゃんと別れ、ディジベラはりにゃ探しを再開したのでした。


 がんばれ、男の人とからくりウサギⅢ……!

 前回の話では最終イベントで暴走してましたね(からくりウサギⅡが)。今度は上手くいくと良いんですが!

 ササちゃんは最後まで気絶したままなのも可哀想なので、ここで離脱しつつお役目を果たしてもらう事にしました。うさぎ同士だからきっと会話出来……るのかな、花ウサギは花が主体っぽい【植物】タグ持ちだけれども。


 まぁね、ハートが大事なんですよ! 植物も話しかけると良いお花咲かせるとか聞いたことあるし!?(?)




できごと8 最終イベント:素敵なあの子をみーつけた! 


 りにゃちゃんがいるらしきお部屋に辿り着きましたよ!

 さぁて、どこかな~! タンスの中とかかな~?


ディジベラ 【器用ロール】 技量点1+🎲4=5 成功!

 めっちゃベッドの下でしたわ☺️(可愛いからいっかの顔)

 失敗した時に様々な例が出ててニッコリしました。こちらとしても2回くらいは失敗する用意があったのに……(?)

 容赦なく見つけていくディジベラちゃん。



 次の部屋に入ろうとすると、中から小さな鼻歌が聞こえてきました。これは花ウサギとは違います。おそらくりにゃでしょう。かくれんぼ中でも、楽しそうなのは隠しきれなかったようです。小さく笑いながら、ディジベラは扉に近づきました。

「りにゃちゃん、どこかしら~? ここかしら~?」

 ディジベラが敢えて大きな独り言を呟きながら扉を開けると「あっ!」という声を最後に部屋は静かになりました。
 部屋は思いのほか広くてごちゃごちゃしています。ベッドがあり、窓際でカーテンが揺れています。床には大きなおもちゃ箱が置かれていて、おもちゃがこれでもかと散らばっていました。

「ベッドが怪しそうね~?」

 布団がりにゃサイズに膨らんでいましたが、暫く見ていても何の動きもありません。息を潜めていたとしても、少しは動きそうなものですが。と、なると……ディジベラは何気なくベッドの下を覗き込んでみました。青く大きな目と目が合った。ぱちぱちと瞬きしたあと、りにゃは「みつかっちゃったの!」と、もぞもぞとベッドの下から這い出てきました。

「りにゃちゃん、みーっけ! あら、ホコリと仲良しさんだったのね」

 ディジベラが優しく服や髪についたホコリを払ってやりますと、りにゃは嬉しそうに「えへへ、やっぱりすごいねー!」と笑顔を見せました。

「早くりにゃちゃんに会いたくて、すぐ見つけちゃったわ。楽しかった?」

「うん! こんどはりにゃが……」

「りにゃちゃん、準備できたよ~。あ、ベラさんいらっしゃい! こんにちは!」

 りにゃがさがすばん、と言いかけたその時、りにゃの姉のリナがあなたたちを呼びに来ました。パーティーの準備ができたようです。

「こんにちは、リナさん! お邪魔してるわ」

「いーえ、りにゃちゃんの相手してくれてありがとう。大変だったでしょー」

「ううん、楽しかったわよ。じゃあ、りにゃちゃん、行きましょうか」

「わーいなの! おててつなぐの!」

「はいはい」

 りにゃを真ん中にして、リナとディジベラが手を繋ぎ、三人仲良くパーティー会場へと足を運んだのでした。

 


 身長差あるから、宇宙人連れてる感じになっちゃうかもしんない……(笑)

 そしてここで終わりかと思いきや!

 最終イベント2です!!




できごと9:最終イベント2 みんなで食べようバースデーケーキ 

〈バースデーケーキ〉
レベル:4 生命点:10 攻撃数:0 バランス:6 宝物:なし
《反応表》 常に【死ぬまで戦う】

料理】タグクリーチャーだー!!!!!


 ディナ鍋で出したので、ちょっとだけ思い入れがあるタグです(?)

 そしてほほう、バランス点というものがありますね。高い塔のようなバースデーケーキ……だから、バランス点が0になると倒れてしまうという。成程なー!!

 さて、ディジベラちゃんたちは上手く食べ切れるでしょうか……いや、あの闇鍋を食した事もあるディジベラちゃんですからね! ガルアーダの塔の前哨戦としてはさくっと出来ましょう!(人はこれを略)


「戦闘」ではなく「食事」なので、第0ラウンドは割愛しておきます。




 第1ラウンド 

 ディジベラ りにゃちゃんおめでとう! まずは大きめに一口! 技量点1+🎲4=5 成功!

 牙うさぎたちもお食べ!
 ウウちゃん 🎲3 失敗
 ギギちゃん 🎲6 クリティカル! さっき飛び跳ねてお腹減ったかな?
 キキちゃん 🎲2 失敗
 ババちゃん 🎲2 失敗
 ウウくん 🎲6 クリティカル! 牙うさぎの好みにあったのかしら?
 ササくん 🎲5 成功
 ギギくん 🎲2 失敗

りにゃちゃん 技量点1+🎲6 クリティカル! いっぱい食べてえらい☺️

バースデーケーキ 生命点10⇒2 バランス点6→2

 遊んでお腹減ってたのかもしれない。怒涛の勢いで減るバースデーケーキ。しかしバランスも危ない。


 第2ラウンド 

 思った以上に少なくなってきたから、りにゃちゃんお先にどうぞ!


 りにゃちゃん 技量点1+🎲5=6 成功!

 これでバースデーケーキも生命点1点……ここはディジベラちゃんが!


 ディジベラ 技量点1+🎲2 失敗!

 ぐらっとしかけたけど、食べきりました!!!!!



 それを見た時、ディジベラは以前読んだ本に書いてあったことを思い出しました。ベル・ロックベーという銀河を股にかける俳優の旅行記に出てきた、2階にまで届くほどの特製パンとマンボウパティ、その他色々を重ねたアミレフ塔なる塔を模した「アミレフバーガー」のお話を。

 料理人が苦労して運んできたそのケーキは、まさにその塔のようにそびえ立っていました。今にも天井につきそうです。

「聖フランチェスコの近くにもあるのよね、たかーい塔が……」

「ふらんちぇ?」

「ううん、何でもないわ。改めて、りにゃちゃん、お誕生日おめでとう! 切り分けてもらったケーキに蝋燭立てましょうか」

「ありがとなの!」

 料理人が切り分けてくれたケーキに蝋燭を立てていると、花ウサギたちと男と踊るからくりウサギⅢが現れました。緊張の一瞬……ですが、花ウサギたちがゆっくりとバースデーソングを歌い始めると、踊るからくりウサギⅢも合わせて踊ります。動きはゆっくりですが、リズムとも合っていて完璧です! 男の人もようやく……! と嬉し涙を流していました。

「わぁ、おうたもおどりもステキなの~!」

「ハッピーバースデー、りにゃちゃん! さぁ、蝋燭を吹き消せるかしら?」

 りにゃは頬を膨らませて息を吸い込み、ふー! と勢いよく蝋燭を吹き消しました。拍手と共に、ケーキを食べ始めます。

「んー、おいしーの! みんなもたべるの!」


 本日の主役からお許しも出たので、早速ディジベラたちもケーキを味わうことにしました。先程、からくりウサギⅢのパンチを華麗に避けたギギちゃんや、ウウくんなどはケーキが気に入ったのかぱくぱくと平らげていきます。しかし、ウウちゃんなどは初めて食べるケーキに困惑したのか、おっかなびっくりです。
 切り分ける係の料理人は、あちらこちらから「ケーキください!」「おかわり!」「ラズベリーのところちょうだい!」「オレンジ抜きでよろしく!」などの声に翻弄されておりました。ケーキは見る間に減っていきますが、バランスもだいぶ悪くなってきています。

「りにゃちゃん、どうする? もう少し食べられそう?」

「食べるの!」

「ふふ、よく食べて偉いわね」

 最後の一口までしっかり食べたりにゃは満足そうです。ディジベラは、ササちゃんの為に一口分だけ残しておきました。料理人が怪訝そうな顔をしています……お残しだと思われてしまったでしょうか。

 ケーキを食べ終わり、パーティーの参加者が順にプレゼントを渡していきます。ディジベラも、絵本とドライフラワーの花束をプレゼントしました。

「りにゃちゃん、お誕生日おめでとう! りにゃちゃんのこれからの一年も、楽しい日々でありますように!」

「ありがとなの、ベラねーちゃ!」

「あともう一つ、プレゼントがあるのよ」

「なぁに?」

 見ててね、と前置きしたディジベラは、魔法陣の書かれたスクロールを取り出しました。そこに手を置いて、真剣に念じることしばし……。

「……よし、出来た! 魔力石よ!」

「わぁ、きれい! ふぃあちゃみたい!」

「きゅい~♪」

 ディジベラの魔力を練り上げ、石のカタチにした魔力石。キャトルドに来る間に工夫を重ねて、ウサギの形に似たものになりました。りにゃのお友達である、ふぃあと呼ばれるヤミウサギに似た、黒っぽ色味の中に、キラキラした音符や、青い花のような模様が、星のように揺らめいています。

「りにゃちゃんの冒険の手助けにもなるけど、お守り代わりにあげるわね」

「ありがとなの~!」

 りにゃはプレゼントを抱きしめて、とびきりの笑顔を見せてくれました。
 この冒険に報酬はありません。けれど……この笑顔こそが求めていた報酬です!


素敵なあの子に今年もプレゼントを ~ Fin ~




 と言う訳で!

 りにゃちゃんお誕生日おめでとう~!!!!!

 今年はとびきりの笑顔が見られたのでハッピーです!!!!!



 一人前になったディジベラちゃん、出目的にも安定してましたね。まぁ妹分のようなりにゃちゃんをお祝いする為の旅行ですから、はしゃぐの半分程度だったのかも。私のりにゃちゃん愛がダイスの女神様に伝わったのかもしれない。そうだと言ってくれ(真っすぐな強い眼差し)。


 折角キャトルドにまで足を運んだので、この流れでキャトルドシリーズを遊んでしまおうかな!?

 どれも行きたくてたまらなかったんですが、勇者ベラシリーズになっちゃうかな……とも思っていて。でも直に来ちゃったしな~!!  色々アレンジを加えてしまいましたが、楽しく温かい気持ちになるシナリオでした!


 とびきりの笑顔りにゃちゃん差分!!

(前のお洋服も可愛かったので描きたかったんですが、時間切れー!)

 


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