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『リエンス家と大晦日の厄』前編:半人前錬金術師ディジベラの冒険①


 年末年始の挨拶の名代として、ロング・ナリクの大富豪リエンス家を訪れると、どうやらご当主ブラーク様の姿が数日前から行方不明!?

 執事頭ツェスさんから、ブラーク様を探してもらいたい、との内密の依頼を受け、年末年始の宴の準備で大賑わいのリエンス家の雑用をこなしている風を装いつつ、捜索を進めます。


 という訳で、父マスターの心配を振り切り、初めてチャマイ以外の土地へ旅するディジベラちゃんと、お目付け役レニアスさんの冒険の始まり!

 この道中の小話とか思いついたら書きたかったんですが、思いつきませんでした!

▼ 調査その1

🎲3・1→出目21:〈疲れ切った出納係〉


 ディジベラは片っ端から屋敷の部屋を開けて回ることにしました。だってこの屋敷のどこに何の部屋があるのかの説明はされていなかったのですから。大体は空き部屋であったり、鍵がかかっていたり。それにしても部屋の多いこと。宿屋をしている自分の家より多いのですから、管理が大変だろうなぁとしみじみしてしまいます。その分、従者も沢山雇えるご身分なのでしょうし、空き部屋でも隅々まで手入れが行き届いていました。
「人の目が届かない場所でも手は抜かない、一流としては大事よね!」
 流石リエンス家、と感心しながら開けた今回の扉の先は、リエンス家の商売を記録している出納係たちの部屋でした。
 年末の締め切りに追われた彼ら彼女らは一様に寝不足のようで、疲れ切っています。
 ディジベラの顔を見るなり「集中してるんだ、出て行ってくれ!」と叫びました。
「分かる、分かるわぁ……大変よね、帳簿の整理とかって」
 〈天駆ける狗〉亭の帳簿を預かるディジベラは、彼らの大変さがよく分かります。
「手伝う事は出来ないから……これ、差し入れにどうぞ。父の作ったものなんだけど、とても美味しいのよ!」
 日持ちがするように、貴重な砂糖を使って作られた、干し果実やナッツを沢山入れてあるパンを差し出すと、彼らは大層喜んでくれました。
「リエンス家には本当に色んな方がいらっしゃるのね。それだけ影響力のあるお方なんでしょうけれど……ブラーク様ってどんな方かしら?」
 宿で看板娘としても働くディジベラですから、情報収集はお手の物です。人懐こい様子で、彼らを労いながら話を聞いていると、一人がぽつりと、「ブラーク様、三日前に帳簿を覗きに来たよね。教会の分が見たいとおっしゃって」と教えてくれたのでした。

 あれ、ディジベラちゃん、もしかして結構優秀なのでは?

 マスターに持たされた食料(多分お土産用だったとは思うんですが……)を2つお渡して「手がかり」をひとつ獲得しました!

 ゲット出来た手がかりの数によって、少し展開が変わるギミックがあるとのことなので、これは幸先が良さそうです。次行ってみましょう!



▼ 調査その2

🎲6・5→出目33 〈黒豹蜥蜴ロエブレリ〉 

 レベル:4  生命点:4  攻撃回数:2  宝物:通常+1

 ≪反応表≫ 1-3【敵対的】 4-6【死ぬまで戦う】


 早めに最高出目を出すのが得意技なんですよね……ということで戦闘ですう!

 でもこのクリーチャー、【動物】タグではありますが……錬金術師が作る【怪物】の気配も何となくしますね。

 五男坊さん、もしかするとディジベラちゃんと同志な雰囲気……!?(違うかも!?)

 ここは一旦、反応表を見ます。出来れば倒したくないものですが……。


 反応表ダイスは……🎲4! 死ぬまで戦うだぁ……! えーん!



・0ラウンド


 ロエブレリの【とびかかり】攻撃 

 レニアスさんがディジベラちゃんを守ります。 技量点2+🎲4=成功!


 二人とも遠距離攻撃の手段なし……ですが、ここはレニアスさんに【突進攻撃】して頂きましょう。守るついでに駆けて……という感じ。

 

・1ラウンド ロエブレリの先攻、攻撃2回は主人公2人が受けています。


 ディジベラちゃん 防御 技量点1+🎲5=6 成功 

          攻撃 技量点1-修正1+🎲6クリティカル! 

                   2回目🎲1ファンブル!


 レニアスさん 防御 技量点2+修正2+🎲2=6 成功

        攻撃 技量点2+修正2+🎲4 成功


 従者ウォーちゃん 技量点1+🎲4=5 成功 

           2回目+🎲6 クリティカル!

           3回目+🎲1 ファンブル! 

   ウーちゃん🐰 技量点-1+🎲1 ファンブル!


 ロエブレリ生命点4→0 戦闘終了!


 無事に無傷で終了……! ふう!

 いやしかし、我ながら見事な出目乱舞。


 宝物は修正+1……🎲5+1=6 

 1個の宝石・大(2d6×5枚の金貨と同等の価値。下限は金貨30枚の価値)…🎲4と1だったので下限の30枚の価値の宝石を頂きました。五男坊さんから頂いた感じかな?



 最期まで戦い、命を終えたロエブレリを、ディジベラは撫でてやった。
「ごめんね……」
「いやぁ、止めてくれてありがとう。もう少し馴れてるはずだったんだけど」
「獣の扱いには気を付けないといけないわ。彼らにだって意思も感情もあるんだから。……この首輪、取ってあげてもいい? せめて魂は自由なまま、旅立たせてあげたいの」
 ディジベラの強い瞳に圧され、五男坊さんは頷いてくれるでしょう、恐らく。
 首輪を取ってやると、心なしかロエブレリの死に顔が穏やかになった気もしました。
 止めてくれた礼に、と大きめの宝石を頂いて、次の調査に向かったのでした。

 ディジベラちゃんはクリーチャー好きなので、こんな感じの対応になりそうだなって。

 敵対的だったら、スケッチさせてよ~! ってなってたと思います。ロエブレリ、絶対かっこいいもん!



▼ 調査その3

🎲6・6→出目33→出目11:〈長男の帰還〉 


 やったー!! ノックスお兄様と会えたー! 

 でもちゃんとご挨拶出来るかしら、ドキドキ。

 ディジベラちゃんの副能力値が幸運点なので、幸運点で判定してみましょう。


 ディジベラ 幸運点3+🎲2=5 成功! 

 幸運点判定で良かったぁ……。


※何故か副能力値の初期値を4だと勘違いしており(副能力値の初期値は2だよ)、冒険前の怪物作成で1点使っての3点としてました。

経験点1点余らせていたのでそれを割り振って最大幸運点3⇒2点……でも成功ではあるので、ヨシにします……!



 五男坊さんに色々話を聞きながら、玄関ホールに向かいまして。

 そこに殆ど時同じくして、白銀の鎧を着たノックスさんが、堂々たる足取りで歩いてきました。ここは五男坊さんが上手く繋いでくれた……というのを幸運ロール成功の解釈とします。(会話とかは捏造ですのでイメージと違ったらすみません!)



「兄さん、先程この方に助けてもらったよ!」
「何をやっているんだ……。世話になったようだな」
「いいえ、むしろこっちがお世話になってしまったわ。私はディジベラ。父ダヴァランの代理で、ブラーク様にご挨拶に伺ったの」
「ダヴァラン……嗚呼、とう……父の旧知の方だな。遠路はるばるようこそ」
「ありがとう。ノックス様……とお呼びするのがいいかしら。ブラーク様から『お話』、聞いてらっしゃる?」
 依頼の話をこっそりすると、彼は眉間に皺を寄せました。
「……だから昨日、大聖堂で会ったのか。帰ったら僕が手伝うと言ったのに。いずれにせよ、お前が首を突っ込む必要はない」
「もう既に片足突っ込んでしまったようなものだもの。それにブラーク様にご挨拶出来なくちゃ、父に失望されちゃうわ」
「……好きにしろ。ただ、父と我がリエンス家に泥を塗るような真似はしないように。……それと……いや、何でもない」
「そう? そうだ、ノックス様。もし機会があってご存知ならなのだけど、ブラーク様と旅していた頃の父の話を聞きたいわ。うちの父はあんまり話してくれないの」
「そうか。分かった」
 ノックスは少しだけ……ほんの少しだけ、表情を和らげました。非常に仲が良いと聞く父・ブラークの話であれば、どうやら話す気はありそうです。
「お忙しいのに呼び止めてごめんなさいね。ではまた。ごきげんよう、ノックス様」
「嗚呼」
 ノックスと別れると、ディジベラは次の調査へと向かいました。


 父親同士が知り合い、子世代同士……で仲良く……はすぐにはなれそうにはありませんが、でも少しは親近感を持って下さるやも……と少しばかり態度を軟化させてしまったんですが、もう少しツンツンなノックスお兄様でも良かった気もします!!(そこが魅力でもあるのでね!)


 さて、これで「手がかり」は2個目ですね。教会……大聖堂……その辺りがキーワードでしょうか。




▼調査4 中間イベント:ご当主様はお忍び中


 玄関ホールにいたので呼び止められ、買い物を申し付けられて街へと繰り出しました。
 チャマイとはまた違う賑わいを見せる市場に圧倒されるやら心躍りするやらのディジベラ。荷物持ちは頼もしいレニアスさんです。買い出しのメモを頼りに商品を吟味していると、不意にレニアスがディジベラの肩を叩きました。
「なあに?」
「恐らく、あの方がそうかと。フードを被った背の高い人物がいますでしょう」
 レニアスが目を向けた先に視線を向けると、フードで顔を、長いローブで体格を隠して歩いて行く人物に目が留まりました。慌てて手に持っていた(カチカチになっていない)チーズの代金を支払ってから、そのフードの偉丈夫を追いかけます。人混みを縫うように身を翻している内に、半ばつんのめるように彼の前に飛び出ました。見上げると、似顔絵そっくりの端正な顔が、怪訝そうに首を傾げてディジベラを見下ろしています。
「ブラーク様、ね?」
「しっ」
 唇に人差し指を当てたのは、やはり探し人であるブラークその人でした。こんな所で挨拶する訳にもいかず、お忍び中であるのは察せられたのでディジベラは素直に口を噤みます。
「執事頭が雇ったのか?  あの人もいい加減過保護だな。……いいかい、君がだれであれ、夜まで屋敷の聖堂には近づいてはならない。だが、夜には必ずその場に立ち会うこと。約束しなさい」
「分かったわ、それであのもごご」
「レディにすまないね、良ければ味わって」
 焼きたてパンを口の中に押し込められ、ディジベラは思わずもぐもぐ咀嚼してしまいます。
「美味しい……ロング・ナリクはご飯もなかなかね」
「ディジベラ殿、ご当主が行ってしまいましたぞ」
「あっ! ほんと、透明になれる術を持っていそうだわ……。やっぱり聖堂で何かあるのかしら」
「言う事は聞いておいた方が良いでしょうな」
「そうよねぇ。あ、私だけご飯食べてしまったのも何だか悪いし、レニアスさんもここで何か食べてから屋敷に戻りましょ! 色んな所からいい匂いがするもの、迷うわね。レニアスさんのおすすめは?」
「ふむ……ディジベラ殿の口に合うかは分からないのですが、ベーブルは如何だろうか。形が様々ある焼き菓子で、中にはジャムを入れたものなども」
「あらおいしそう! いろんなお店においてあるのね、どれがいいかしら。折角だし、差し入れに買っておいても良さそうだわ」
 二人は悩みながらもベーブルを幾つか買って、分け合いながら再びリエンス家の屋敷へと戻ったのでした。


 食料0だったので、ブラーク様直々に(口内に)頂いたパンはありがたくもぐもぐしましょう。生命点減ってはいませんが!

 シナリオ制作者である東洋さんが書かれている、スピンオフ小説『ノックスお兄様の密命メシ』シリーズが大好き過ぎるので、そこからロング・ナリクのお菓子ベーブルを拝借させて頂きました。人形焼き的なリエンス領の熊さんベーブルは流石に売ってないとは思うのですが。ちなみにここで買い食いしているベーブルはフレーバー的ご飯なので、食料0のままです!笑


 ここまでで手に入れた手がかりは2個だったので、ここでの出会いはこんな感じでした。

 さて、夜に何かありそうですが……真相は後編!


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