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『リエンス家と大晦日の厄』後編:半人前錬金術師ディジベラの冒険①


 ▼前編のあらすじ

 五男坊さんと仲良く(?)なったり、ノックスお兄様にお父様の冒険話を聞かせて欲しがったりしながら、調査を進めるディジベラちゃん。

 お忍び中のブラーク様を発見したものの「夜まで屋敷の聖堂には近づくな、でも夜になったら来なさい」と忠告を受け、目を離した隙に見失ってしまうのでした。

 ロング・ナリク民の愛するベーブルをもぐもぐしながらリエンス家の屋敷へと戻り、調査も後半戦です!


※幸運点の勘違い部分を訂正してあります。



▼ 調査その5

🎲3・6→出目23 〈奥様はご機嫌斜め〉



 わー! ブラーク様のお次は奥方ブランカ様!

 眼福ありがたやなのですけど、内心ドキドキです。

 何せディジベラちゃんもハーフエルフ(父マスターが砂漠エルフ、母は人間)なので、奥様のご機嫌を更に逆撫でしてしまうやも……!?

 どうなる、ディジベラちゃん!


 対象:🎲3→2人 ディジベラ、レニアスで対応

 

ディジベラ 技量点1点+🎲1 ファンブル!! 

レニアス 技量点2+🎲2=成功


 ダメだったあ!! 

 ディジベラちゃんが大失敗したのを、レニアスさんが何とかフォローしてくれた感じでしょうかね……。




「そこの、エルフの女!」

 ディジベラがリエンス屋敷に戻り、頼まれていた買い出しの品とベーブルを差し入れ、さて出来ることを探そう、と廊下を歩いていた時でした。怒りを持ってそう呼ばれた時、ディジベラは自分の事か分からずにきょとんとしてしまいました。自分が生きてきて、これまでそのように……種族の名で、しかも憎悪すら感じられるような声音で、吐き捨てるように言われた事など無かったからです。
「私に御用でしょうか……奥方様?」
 振り返ると、苛烈なまでの美しさと気品を持つ女性が、何人もの従者を侍らせて堂々と立っていました。この、まるで竜を前にしたかのような気迫と雰囲気、立ち振る舞いは、主人側……恐らく、リエンス家の上に立つ者が持つもの。当主ブラークには何人か妻がいると聞き及んではいたので、即座に奥方の一人だと思い辺り、礼を取りました。
「エルフに用などあってたまるものですか。ですが、こそこそと何を企んでいるのです、白状なさい」
「企みなど滅相もございませんわ。ブラーク様にご挨拶を、と伺いました、父の代理でございます」
「私は聞いていないわ。……見れば見る程、怪しいエルフだこと。その長い耳で何を盗み聞かれるか分かったものではないわ、この者を放りだして頂戴」
 エルフというだけで、既に彼女の中では悪と決めつけられている様子に、流石にむっとしてしまって、ディジベラは思わず口を挟んでしまいました。
「エルフに何か恨みでも? そもそも私はハーフエルフ、人間とエルフの間に生まれておりますよ」

……それがどうやら、禁句だったのでした。

 烈火の如く顔を真っ赤に染めた奥方様にこっぴどく理不尽に怒られ続け、ディジベラはしょんぼりとしてしまいました。竜の炎で全身を焼き尽くされてしまったかのようです。見かねてレニアスがそっと前に出ました。
「奥方殿、どうか怒りを収めて頂きたい。この娘はまだ、見目に反して世間に疎く。……美しき貴女がそのように心を痛める様は、見ている此方も辛い」
 レニアスが騎士の如き誠意でもって、奥方様をなだめます。ようやく取り乱した事を自覚した奥方様は、ディジベラをひと睨みすると去って行きました。
「ありがとう、レニアスさん……あんなに怒られちゃうなんて思わなかったわ」
「奥方様も大変な身の上の方なのだ、許してやってくれ」
「いいわ。きっと貴族って色々あるのでしょうし。久々にクレーマー対応してる気分になっちゃった」
 げんなりしつつも、客商売ではままある事なので、ディジベラは肩を竦めました。そこへ、お疲れ様でした、とメイドが寄ってきてそっと耳打ちします。
「ブランカ奥様は年末年始になると機嫌が悪くなるんですよ~。何でかって?  それはブラーク様の昔なじみの、可愛いエルフの吟遊詩人さんが遊びに来るからなの」
「エルフの吟遊詩人……あっ、メロウさんのこと? なるほど、メロウさん美人さんだもの……つまりヤキモチってことね! やだ……奥様可愛い……!」
 合点がいって、ディジベラは奥方様に一方的に親近感を持ちました。苛烈さも、旦那様への愛故と思えば、頬が緩んでしまいます。
「あの奥方殿にそう言える胆力、流石はマスターの娘さんだな!」
 元よりディジベラを買っていたレニアスは改めて、元冒険者であるマスターの血筋を感じたのでした。


 ダメージ受けてそうで受けてないディジベラちゃん。つわものかもしれない。

 まぁ生命点は1点ダメージ受けておきます!

 ディジベラ 生命点5→4点


 ブラーク様の弟子(?)として諸国を巡った少女こと、今は麗しの吟遊詩人、メロウちゃんさんは〈天駆ける狗〉亭にも来て下さっている……感じだったので勝手に知り合いになっています、すみません!

 ディジベラちゃんはメロウちゃんさんをお姉さんと思って絶対懐いてるもん……同じくハーフエルフだし(確かメロウちゃんさんの自覚としてはエルフと聞きましたものの)若い頃に冒険している辺りも親近感と尊敬ポイント高しですし。メロウちゃんさんに「私も若い頃こんな感じだったな~」ってちょっと面映ゆい気持ちになって欲しい(???)


 ちなみにディジベラちゃんのレベル7から運用は、メロウちゃんさんの立派な門出の冒険のやり方を参考にさせて頂いておりました。



▼ 調査その6

🎲6・3→出目32 〈破滅した欲望の霊〉 

出現数:4(固定)  レベル:4  宝物:通常-1
 ≪反応表≫ 1【悪口を聞かされる】(※中立と同様に扱う) 2-4【ワイロ】(宝石1個。我先に奪おうと争うため、出現数に関わらず成功とする) 5-6【敵対的】

 一応宝石持ってますし、ディジベラちゃんはそこまで宝石にこだわってなさそうですし……、反応表で見てみますか。


 反応表 🎲1……悪口を聞かされる 


 奥様に続いてこちらでも!(笑) 

 まぁでも聞き上手なディジベラちゃんなので、色々聞いてあげることでしょう。



 貴族の家に挨拶に行くのだから覚悟はしていましたが、庶民とはやはり異なる威圧感を備えた人々と話す事が多くて、やはりどうしても肩がこってしまいます。少しでも〈天駆ける狗〉亭に近しい場所で休憩を取りたくなり、ディジベラはリエンス家の裏手の森へと向かいました。
「あまり雰囲気が良くないようだ。……あまり離れないように」
「えぇ、分かってるわ」
 牙うさぎのウーちゃんをぎゅっと抱えつつ、先を進んでいくと……何者かがふわりとうなじを撫でました。
「ひゃ!」

うらめしい……。あの家の富がうらめしい……

 ディジベラが振り返ると、背後に霊がずらりと並んで見つめてくるではありませんか!
「嗚呼、びっくりした。……そんなに富って大事かしら。勿論、生きる為には必要だけれど……」
あの家がなければ……我らは困窮することもなかった……
「そっか、大変だったのねぇ。こんな霊になってまでなんて、相当なんでしょう。良ければ聞かせて?」
分かってくれるか、聞いてくれるか……
 ディジベラは切り株に腰かけ、霊たちからリエンス家の悪口を聞かされるも、うんうんと頷いて耳を傾けてやりました。正々堂々をモットーにしているレニアスは思う事がないでもなかった(恨み嘆く暇があったら頭を働かせて動くなりすれば良かったのでは?)のですが、恐らくここは口を噤んでいた方が賢明だと判断し、いつでも戦える準備をしつつ、ディジベラの傍らに佇んでいました。
嗚呼……話を聞いてくれて感謝する……
「いいえ、そういう悪い気持ちはさっさと手放すのが一番よ。ずっと辛いままなのも嫌でしょう?」
そうだな……
 ディジベラに長々と話を聞いてもらってスッキリしたのか、霊たちの気配が薄くなりました。未練がなくなった訳ではないのでしょうが、少しは恨みも減ったのかもしれません。冷え冷えとしていた辺りの雰囲気が、少しだけ和らいだように思えました。
「ふう。いい気分転換になったわ」
「そうか、なったのか……」
「もちろん、悪口よりいい話を聞きたいものだけど。人生って色々あるじゃない?」
 ディジベラは立ち上がると肩を竦めてみせました。順調に富める者もいれば、貧しくなる者もいます。富でしか己の地位を保てない者もいるでしょう。貴族社会に詳しい訳ではないですが、ディジベラにだってお偉い人にはお偉い人の悩みがあるくらいは分かるのです。
「……ディジベラ殿。先程は、場を収める為とはいえ、貴女を侮辱するような事を言ってしまった。申し訳ない」
 レニアスは、奥方をなだめる際に言った言葉を反省しました。確かにディジベラの普段の好奇心旺盛さや人懐こい明るさ、物怖じしない素直な言葉は、ともすればやや幼いようにも見えるけれど……そうではないと改めて思い知ったのです。
「え? そうだったかしら?」
「貴女は充分大人だし、振る舞いも考え方も立派なものだ」
「あはは、私をそんな風に見てくれるの、もしかしたらレニアスさんだけかもだわ」
 レニアスに真っすぐ褒められ、ディジベラはくすぐったそうに笑いました。過保護気味なのを隠さない父のお陰か、ディジベラの周りの冒険者や大人たちは、ディジベラを子ども扱いしてばかりなのです。それが深い愛情故だとは分かっているのですが。
「ありがとう。この名代もさっとこなして、父さんの考えも改めて貰わなきゃ」
 さて、と気を取り直して、次の調査を始めることにしたのでした。


 案外良いコンビなのかもしれない!

 生真面目だけど空気は読める(お目付け役の任務が一番大事)レニアスさん。



▼ 調査その7

🎲1・3→出目12 〈燃え残り〉 



 森に行った帰りに寄った感じでしょうかね。何となく焦げくさい匂いを察知して、火事ではないかと見にきたのかも。

 見つけられるかな……!


 ディジベラ 技量点1点+🎲2=3 失敗

 レニアス 技量点2点+🎲2=4 失敗


 両方失敗ー! 無念! 

 これ、ウォーちゃん(レニアスさんの従者:ウォー・ドール)とウーちゃん(ディジベラちゃんの従者:牙うさぎ)も試していいですか? いいよ!(※本来は主人公格のみだと思われます)


 ウォーちゃん 技量点1点+🎲1 ファンブル!!

 ウーちゃん🐰 技量点0点+🎲2=2 失敗


 ダメだぁ!! 

 ファンブルだったので、そうだな……、ブラーク様の愛馬の機嫌を損ねて、ウォーちゃんの1回ダメージ無視をここで使用することにしましょう。




 リエンス屋敷に帰る途中で、馬のいななきが聞こえました。大きく立派で広い厩舎があります。少し焦げ臭さを感じた気がして、念の為に厩舎を見回ってみる事にしました。
「わぁ、手入れがよく出来てる馬たちね、流石だわ。それにグリフォンも!」
「少し気が立っているようですな、気を付けて」
 二人で見回ってみましたが、怪しいところは見当たりません。起きた事といえば、レニアスが連れているウォー・ドールの腕が、危うく白馬に噛みちぎられそうになったくらいです。
「そいつはブラーク様にしか懐いとらんから。最近ブラーク様に放っておかれて、機嫌が悪いだ」
 長年厩番として働いている老人が、遅まきながら忠告してきました。
「可哀想に。早くご主人様に会えるといいわね。とりあえず元気そうだったし、安心して待っているといいわ」
 ディジベラがそっと声を掛けると、当主の愛馬は不満そうに嘶いた後、ぷいと背を向けます。ブラーク様は機嫌を取る相手が多そうだわ、と内心で苦笑しつつ、厩舎を出ると日が傾き始めていました。
「そろそろ、夜になるわ。ブラーク様が言っていた事が気になるし、戻りましょうか」
「うむ。……やや雲行きが怪しい気配がする。気を引き締めてかかりましょう」



 手がかり2個までだったかぁ……悔しい~!

 それでも0個じゃありませんからね、最終イベントに進みましょう!



▼調査その8 最終イベント:大晦日の厄


 日が暮れ、まもなく年越しの儀式が始まろうとしていました。
 まずは至上の善神セルウェーに捧げる礼拝を執り行い、その後はお待ちかねの飲めや歌えの無礼講パーティーです。
 リエンス家の大盤振る舞いを楽しみに、屋敷に付随する立派な聖堂にはロング・ナリクの様々な貴顕が集っているようでした。
 頭数が足りないのか、ディジベラは儀仗兵役を割り当てられて立たされています。ケンタウロスのレニアスは流石にその役は出来ない為、会場外の護衛として分かれました。そうすれば、どこで何が起きても、ある程度対処は出来そうだと二人で相談したのです。
 牙うさぎのウーちゃんはディジベラの懐に潜り込み、時を待っておりました。
 しかし、どうやらまだ当主のブラークは戻ってきていないようでした。
 儀式が時間になっても始まらず、聖堂の雰囲気が次第におかしくなってきています。ディジベラに向けた執事頭の視線は刺々しく、真横に立っていたならばディジベラの首にくちばしを突き立てようとしたかもしれません。流石に名代としてやってきたディジベラにそこまではしないとは思うのですが、機嫌が悪そうなのは明白でした。

 そこに、バタンと扉を押し開けて、市場で見かけたままのローブ姿で当主ブラークが入ってきました。
「皆様、遅参をお許しください。何しろ――」
 ブラークがローブを翻し片手を突き出すと、そこに首がひとつ。
「襲われましたもので」
 響き渡る悲鳴を圧して、ブラークは叫びました。
「司祭、よくぞ遠路はるばるドラッツェンから私の首を掻きに来てくださったな!」
 
 セルウェー神の足元にひざまずいていた司祭とその補佐役が、隠し持っていた武器を無言ですらりと抜き放ちました。
「いざ、参る!」
 当主ブラークが開け放った扉から、レニアスが蹄の音高らかに飛び込み、ウォー・ドールと共に敵陣に斬りかかっていきます。
 戦闘は依頼の中に含まれていなかった筈でしたが、人々が傷つけられるのを黙って見ているわけにはいきません。これは人助けの範疇! ディジベラはそう決めて、偽司祭たちの前に立ちはだかりました。



 最終戦だーッッ! 


 まず、敵のデータはこんな感じです。

①〈ドラッツェンの刺客〉
 出現数:🎲4→2+1=3体  レベル:3  宝物:なし
 ≪反応表≫ 常に【死ぬまで戦う】
②〈ドラッツェンの偽司祭〉 
出現数:1 レベル:5 生命点:4 攻撃回数:2(※0ラウンドのみ特殊条件あり) 
宝物:なし 
≪反応表≫ 常に【死ぬまで戦う】

〈ドラッツェンの偽司祭〉の0ラウンドの射撃は、手がかりが2個であるので……攻撃数2ですね。

 0ラウンドでは、レニアスさんは【突進攻撃】して頂きましょう。もしかしたらドアを開けたブラーク様に続いて、駆けるように飛び込んできたのかも!(なので上記の描写でそれっぽくしました)

 ディジベラちゃん&ウーちゃんは刺客の方を、レニアスさん&ウォーちゃんは偽司祭を攻撃とします。

 さぁ行くぞ!



・0ラウンド


 偽司祭の暗器攻撃 ディジベラ 防御 技量点1点+🎲4=5 成功! 

          レニアス 防御 技量点2点+🎲1=ファンブル!?


 レニアス 【突進攻撃】使用 筋力点4→3 生命点8→7


・1ラウンド


 ディジベラ 刺客の一人に攻撃! 技量点1点-修正1+🎲1 ファンブル! 

 ウーちゃん🐰 -1+🎲2=1 失敗

 レニアス 司祭に突撃! 技量点2点+修正2-1点+🎲3=6 成功

 ウォーちゃん 技量点1点-修正1+🎲5、1=成功1、ファンブル 

 

 偽司祭 生命点4→2 


 刺客3体、司祭の攻撃2回……なので、刺客2回の攻撃をディジベラちゃん、1回をウーちゃん🐰、司祭の攻撃1回レニアス、1回ウォーちゃんで受けます……みんな生きて!!



 ディジベラ防御 技量点1点+🎲6、6 クリティカル2回!?

 ウーちゃん🐰防御 🎲6=クリティカル!?

 レニアス防御 技量点2点+修正2点+🎲4=8 成功 

 ウォーちゃん 技量点1点+🎲5=6 成功

 

 はぁあああ良かったああああ!

 どうにか刺客を1体でも減らしたいところ……頑張って皆!


 ※偽司祭は1ラウンドに武器持ち替えの為、攻撃してこない旨をすっかり忘れてハラハラしながら防御ロールして、貴重なクリティカル運点を使った形跡がありますね。どうして自分に有利な情報すらすっぽ抜けてしまうん?(※【うっかり】タグ持ち天狗ろむ)


・2ラウンド


 ディジベラ 刺客を攻撃 技量点1点+🎲1=ファンブル!

 ウーちゃん🐰 -1+🎲3=2 失敗

 レニアス 偽司祭に斬りかかる 技量点2点-修正1+🎲1=ファンブル! 

 ウォーちゃんはディジベラちゃん側に加勢、刺客に攻撃 技量点1点+🎲4=5・5 成功2 刺客3人→1人


 優秀なウォーちゃんありがとう。刺客1人、偽司祭攻撃2回……刺客の攻撃はディジベラちゃん、偽司祭はレニアスさんで受けます!


 ディジベラ防御 技量点1点+🎲1=ファンブル! 生命点4→3

 レニアス防御 技量点2点+修正1+🎲3・4 成功2


 とうとうディジベラちゃんが!!!!!!!(物理的怪我は初めて)

 マスター激おこ!! レニアスさんも激おこ!!(私も激おこ!!)



・3ラウンド


 ディジベラ 刺客にアタック! 技量点1-修正1+🎲6 クリティカル!? 

       2回目の攻撃は(本来はダメだろうけど勿体ないので)偽司祭へ!

                技量点1-修正2+🎲4=失敗 

 ウーちゃん🐰も続いて司祭へ! -2+🎲1 ファンブル!

 レニアス 偽司祭に怒りの斬撃! 技量点2点-修正1+🎲3=4 失敗 

 ウォーちゃん 技量点1-修正1+🎲3・1 失敗2


 ぐぬぬ、流石に手強い……司祭2回の攻撃は、主人公が1回ずつ受けましょう。


 ディジベラ 防御 技量点1点+🎲1=ファンブル! 生命点3→

 レニアス 防御 技量点2点+修正1+🎲3=6 成功


 おとうさーん! おかあさーん! ディジベラちゃんにどうかご加護を!!!!!



・4ラウンド


 ディジベラ 父と母の想いを胸に! 技量点1点-修正2+🎲4=3 失敗 

 ウーちゃん🐰のガブウ!! -2+🎲6 クリティカル!!

          2回目    +🎲3 失敗

 レニアス トドメの一撃だ!! 技量点2点-修正1+🎲3=4 失敗 

 ウォーちゃん頼む!! 技量点1点-1+🎲2・2=失敗2


 偽司祭 生命点2→1 

 

 しぶとい!! でも負けない!! 防御は先程同様!!


 ディジベラ 防御 技量点1点+🎲2=3 失敗 生命点2→

 レニアス 防御 技量点2点+修正1+🎲3=6 成功


 うわあああああああああ頼むううううううう!!!


・5ラウンド


 ディジベラ 決死の一撃! 技量点1点-修正2+🎲2=1 失敗 

 ウーちゃん🐰がぶがぶ!! -2+🎲3=1 失敗

 レニアス 技量点2点-1修正+🎲5=6 成功!!!!!

 偽司祭 生命点1→0 


 戦闘終了!!!!!!!! うわああああああ!!!!!


※今思えばケンタウロスの【蹄撃】(クリティカル発生で敵の攻撃数を減らす)とか、ディジベラちゃんを【背乗せ】して防御は全部受け持つ(という事がOKなのかは何ともなのですが、動き回る騎乗状態の相手を狙うのって難しそうなので【防御ロール】に+1修正だったり?)とか、出来る事もう少しあったような気がするのですが、ひたすらハラハラしておりました。気が付くと脳筋プレイしかできないのでもう少し頭脳派プレイがしたいところです。



▼エンディング 


 ディジベラにとっては初めての対人戦闘になりました。相手は殺意を持った刺客たち。ディジベラの攻撃はなかなか当たらず、相手は弱腰の彼女の隙を的確についてディジベラの身を傷つけていきました。ほぼディジベラのみがボロボロになりつつも、レニアスが偽司祭にトドメを刺し、漸く争う気配が無くなると……ぺたんと尻もちをつきました。
「ディジベラ殿!!」
 レニアスが慌てて駆け寄ります。守ると言ったのにこの有様、何とお詫び申し上げればよいのか。レニアスが怪我をしたディジベラよりも苦しそうな顔しているので、ディジベラは思わず笑ってしまいました。
「大丈夫、生きてるもの。心配しないで。勝ったのね、私たち。……でも全然役に立てなかったなぁ、ウーちゃんの方が立派だったわ」
 ディジベラを心配してすり寄る牙うさぎの頭を撫でてやろうとするのも、少しばかり億劫でした。体の至る所が痛いし、血もだいぶ流れてしまいましたから。
「逃げださず、ずっと敵に立ち向かったその勇姿。アイツの娘らしい、立派なものだったよ、ディジベラ嬢」
 当主ブラークが、ローブが床に流れた血に染まるのも厭わず、ディジベラの傍に跪いて礼を述べました。
「あの時は思い当たらず、失礼したね」
「いいえ、美味しいパンをご馳走様でした。こんな見苦しい姿でお許しを、ブラーク様。……父、ダヴァランの代理で参りました、ディジベラと申します」
 ディジベラは精一杯微笑んでみせ、無事に務めを果たしました。ブラークも、眩しいものでも見るかのように微笑み返し、しかしすぐに表情を陰らせました。
「見苦しいことなどあるものか。……とは言え、レディの痛ましい姿を衆目に曝け出すのも良くないな。ツェス、案内を」
「はっ」
 当主の声にすぐさま現れた執事頭は、ヒョイとディジベラを腕に抱えました。いわゆるお姫様だっこです。流石のディジベラもレニアスもこれには驚きました。
「私の仕事では!?」
「えっ、いや、あのっ、歩けますよぉ!?」
「床が更に汚れかねませんので、少しばかりご容赦を。レニアス殿もお怪我をしておりますのでご無理なく。さぁこちらへ」
「あとで息子も交えて話そう、ディジベラ嬢!」
 ブラークが爽やかな笑みを浮かべて手を振ります。その姿は豪華な花が咲くような輝かしさを持っていました。たとえ周りが血みどろで、本人も返り血と思しき血染めの状態でも。その眩しさにディジベラが目を細めつつ、少しだけ手を振り返しました。立ち去る間際に見えたのは、当主の無事を確かめに、リエンス一族がやってきていた所くらいでした。
 恐らくは。
 概ねは。
 名代としての任務は達成したと言って良いでしょう。
 ただし……死にかけた事については、父も流石に許してはくれないだろうなぁ、と思いました。


「父様! ご無事で何より。司祭の一団に絡んだ連中は捕縛済みです」
「ありがとう、ノックス。仕事が早くて助かるよ」
「はい! ……結局、彼女は巻き込まれてしまいましたか。あれくらいの相手にボロボロになる程とは、もう少し強く牽制すべきだったか……」
「いや、彼女はしっかり冒険者だよ。アイツは過保護すぎるんだ。まぁ、気持ちは分からんでもないんだが」
 ブラークは少しだけ寂しげに笑って――なかなか上手く付き合うことができずにいる六男坊のことを少し思って――、すぐにノックスの肩を叩きました。
「さて、お陰で大晦日の厄は払われた。パーティを楽しもう、ノックス!」
「ご馳走のみ、楽しみにします。ですが父様、まずはお召し物を」
「そうだな、今回の『新商品』もしっかり宣伝しないと」
 にっこりと笑ったブラークとは対照的に、ノックスは渋面を隠そうともしませんでしたが、二人も仲良く揃って屋敷へと戻ったのでした。


*****

 一方、手当を受けた後に治療のポーションを飲ませて貰ったりして、身を清めたディジベラたちはというと。

「これすっごい……いい手触りです!」
「リエンス・ブランドでございますから」
「いやはや、身が引き締まりますな……」
「リエンス・ブランドでございますから」
 当主ブラークからのお礼だといって、貴族のパーティに出るような正装を身に纏っていました。ディジベラのドレスも、ケンタウロスであるレニアスにもサイズがぴったりのものです。いつの間に仕立てていたのでしょうか。
「すごいすごい……お姫様になった気分!」
 ディジベラのドレスは花々がモチーフになっていて、随所に細やかな刺繍や繊細なウェーブを描くレース、小さな宝石などがあしらわれて表現されていました。たっぷりと質と手触りの良い布を使ってありながら、重くなく羽衣でも纏っているかのように軽いのです。
「とてもお似合いですよ、ディジベラ嬢」
「レニアスさんも、いつもカッコいいけど、特にハンサムになったわ!」
「いやいや、私など……」
 レニアスの上半身、人部分の形はスーツでしたが、馬体部分にも照りのまろやかな絹布が掛けられて、ケンタウロスの貴族か王族のような風格と威厳が備わって見えます。ディジベラに褒められて照れる様はいつものレニアスだったので、ディジベラは少しだけ安心しました。
 ドレスだけでなく、リエンス家のメイドたちに髪や肌も整えられ、五男坊から貰った宝石を即席のネックレスにしてもらって身に着けさせてもらいました。大きな鏡に映るディジベラの姿は、それこそ宝石のようにキラキラとしています。
「父さんに見せたかったなぁ」
「帰った後にお見せすれば宜しいのでは?」
 ディジベラの名残惜しそうなうっとりした呟きに、傍らで控えていた執事頭ツェスが首を傾げてみせました。
「え? こんな立派なもの、借り物かと……」
「そのような狭量なことを、旦那様がする筈がありますまい。今回の依頼の報酬です。これは貴女だけのドレスですよ」
「わぁ……嬉しい!」
 ディジベラは冒険に憧れてはいるものの、中身はしっかり乙女なのです。その場でくるりと回って、ドレスが豊かに広がる様を堪能しました。この時ばかりは、宿屋の娘の肩書を忘れて、令嬢のように過ごしても構わないでしょう。
「さぁ、旦那様たちもお待ちかねです。パーティの会場へご案内いたします」
 ツェスが控室の扉を開けました。すかさず、レニアスがディジベラに声を掛けます。今度はツェスに先を越されてはならない、と思ったのです。
「では、参りましょうか、ディジベラ嬢」
「エスコートっていうのよね! お願いします」
「ケンタウロス流の、ですがね」
 レニアスは脚を降り、背に乗るよう促しました。ドレスの裾に気を使いながらディジベラが横座りに乗ると、レニアスはゆっくりと立ち上がります。少しばかり振り返り、ディジベラに微笑んでみせました。
「では、お姫様。掴まっていて下さいね」
「ふふ! 宜しくね、王子様」
「おうじ!? いやあのそこはどうか騎士で願います、まだ命が惜しいので」
「んー? そうなの、じゃあ騎士様で」
 遥か遥か遠くにいる筈のダヴァランからの殺気を感じて、レニアスは慌てて訂正します。ディジベラは首を傾げながらも素直に従ったのでした。


――逞しく見目も立派なケンタウロスの背に乗り、最新のリエンス・ブランドのドレスに身を包んだ、どこぞの令嬢にも見える娘が会場に現れると、人々がどよめきました。
 その娘がリエンス家の当主と長男に手を取られて降り立ち、親しげに歓談を始めたのだから、一体何者なのかと噂に尾ひれがつくのは無理からぬ事でしょう。それをディジベラが知るのは、もう少し先の話……なのかもしれません。


 そして、「いやぁ、良い『宣伝』をしてくれたなぁ~。私要らずだったかもしれない」「父様が不要な事など何一つありません」と上機嫌な当主と不機嫌な長兄の姿も見えたとか見えなかったとか。




 これにて、ディジベラちゃん初めての冒険『リエンス家と大晦日の厄』、おしまいです!


 あっっぶなかったぁ!!! 

 けどリエンス家と(ほぼ一方的ながら)交流を深められて楽しゅうございました!

 全員と会えたのも良かったです。ブランカ奥様とはいつか和解出来たら良いですね……!

 でも今回の最後のアレコレでまたもや誤解と邪推されてしまうかもしれない……(?)

 あのっ、ノックスお兄様とはお父様大好きッ子同盟を結びたいだけでしてー!(??)


 あと執事頭ツェスさんが大好き過ぎてちょっと乙女部分が出てしまいました、大変すみません。苦労人の彼に幸あれ。いや絶対メイドさん方の中にファンクラブがあります、私には分かります(?)。


 そんな素敵なリエンス家の我らが愛すべき六男坊、弓使いソール君を主軸とした、東洋さんの鮮やかな筆致で描かれる、めくるめく冒険譚!

 外伝として、自由で強くて老若男女に愛される、皆の心のご当主ブラーク様の若かりし頃の遍歴の旅路も載っております!(リンクはリプレイまとめページです)



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一日一歩のローグライクハーフ 1.駆け出し冒険者編 https://souyou-east.booth.pm/items/5427035

一日一歩のローグライクハーフ 2.大海魔と小剣士編 https://souyou-east.booth.pm/items/6617502

 


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 また宣伝ページは改めて作る予定ですが、この際なので東洋さん作品とキャラクターたちはいいぞ~というダイマをしておきます!!


 あと、今回のシナリオには出てきていないのですが、ソール君が出演した公式シナリオもソッ……



 いずれは〈天駆ける狗〉亭にもソール君が来てくれたら嬉しい限りではありますが、さてさて……ディジベラちゃんは冒険譚聞かせてもらいたくてうずうずしてることでしょうが、マスター共々のんびりお待ちしております!

 と、言う訳でディジベラちゃん初の冒険は終幕! 次回、ディジベラちゃん、豆の木に登る……!?



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