呪われた血族の牙城:10話目~娘、危険を察知す~
- 管理人 天狗ろむ
- 2月15日
- 読了時間: 5分
▶前回のあらすじ
漂う鬼火に導かれ、中庭にて隠し階段を発見したセレーナちゃんとミダスさん。
そこには逃げ遅れたのか、男性の遺体が……鬼火は、彼の魂だったのでした。
道中で救助したシエラさんのように助けられた命。鬼火の主のように間に合わずに助けられなかった命。これから向かうは、捕らえられたカットナー老の、助けられるかもしれない命。色んなものを背負いながら、二人は進みます。
中間イベントは無事にクリアしたので、ここからは後半戦!
さっくりと最終イベントに進みたいところですが……!
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できごと 5枚目 🎲45 〈飛び去る亡霊の群れ〉
難易度4 対象1d3+1人(誰が対象かは自由に選ぶことができる)
最も避けたかったトラップ系だ~~!
対象が最低でも二人な上、【アンデッド】に属するキャラクターは選べないので、これは【察知】で回避した方が良さげかも!
セレーナ 【察知】使用 幸運点6点+🎲3=成功 幸運点6点→5点
★成功したので振り直し
🎲33 〈幻視の水晶〉
次回トラップ回避できるイベントだー!
順番逆だったら完璧だったのに……でもそうなると普通にd66振ってできごと決めた方がこのできごとが無駄にならずに済むな……。
悩みましたが、今回は人命優先しましょう!
……あ! 描写の方でいい事思いついたかも。
なので、飛び去る亡霊の群れの判定をしてみます。試しにね。
対象1d3+1人→🎲1+1=2 セレーナちゃんは対象外
ミダス 技術点2点+修正1点+🎲5=成功
シエラ 技術点0点+🎲2=失敗
やっぱり【察知】を使って正解でしたね……この結果が、水晶で見えた事にしましょう。もしあの時に身を潜めていなければ……というif世界の幻視です。
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東屋の台座の下から現れた階段を下りていく。この城のかつての主、銀の王の棺が安置されていた地下とはまた別の空間のようだ。本来の目的は噴水のからくりの為のものだったのかもしれない。じめじめとしており、水が染み出してきている壁もある。
「……何か、来ます。伏せて!」
肌がぴりりとするのを感じ、セレーナが不意に声を上げた。ミダスとシエラは言う通りに体を屈める。静かな地下道の奥から、ゴォォ……と風のような低い音が響いてくる。何だ、と思う間に、悲鳴や奇声、呻き声を上げながら、視界を覆いつくさんばかりの亡霊の群れが飛び去って行く。嘆き、悲しみ、怒り、恨み……様々な強い感情の嵐が頭上を去っていくのを待つしかなかった。
「……ふぅ、もう大丈夫でしょう」
何かを求めてか、階段の方へ向かっていった亡霊たちが消え、辺りに静寂が戻ってくると、セレーナは膝の土埃を払いながら立ち上がった。
「はぁ、耳が痛かった。お二人は無事ですか?」
「嗚呼」
「は、はい……」
ミダスは頷き、シエラも小さく返事をする。セレーナが気づかなければ、あの亡霊の嵐に飲み込まれていただろう。冒険にも慣れ、精神的には強い方のミダスならまだしも、芯が強いとは言え一般人のシエラは耐えられたかどうか。そのもしかして、の結果は思わぬ形で知る事になる。
「とりあえず危機は去ったようですし、先へ進みましょう」
一層暗くなっていく道を進んでいくと、その内に石造りの壁になった。途中で小部屋があったので覗いてみると、台座に置かれた水晶がいくつもある。
「占い師のお部屋でしょうか?」
「……これは、幻視の水晶だ。これから起きる事、起きるかもしれなかった事が映る。噴水のからくりの調整に使われていたようだな」
例えば、ある部分の機構を変えた場合、水の出方や勢いがどう変わるのか、というのを幻視の水晶で確認する。思い通りの噴水の仕方に出来れば、後はその部分の機構を変えるだけ。水晶を確認する時間はかかるが、何度も水を出したり止めたりせずに済むという訳だ。
「へぇ、賢い人が考えるものは凄いですねぇ……って、あ! 何か映ってます……!」
「だから軽率に触るなと……」
セレーナの指先が水晶に触れると、水晶がぽう、と淡く輝き始めた。どうやら起動してしまったらしい。水晶を覗き込むと、先程の道を歩くセレーナ一行が映っていた。その場に伏せる事なく、三人は進んでいく。すると、奥から物凄い速度で飛んできた亡霊の群れに飲み込まれる。セレーナとミダスは何とか立っていたが、シエラが亡霊に取り憑かれてしまったのか、苦悶の表情で泣き喚き、髪を振り乱し、頭を掻きむしりながら壁に頭を打ち始める。
その奇行をセレーナとミダスが止める間もなく、大きく絶叫してばたりと倒れ、動かなくなった。……恐らく、亡霊たちの強い嘆きや怒りを浴び、恐怖のあまり発狂し、ショック死してしまったのだろう。
「……さっき、気づいて本当に良かったです……」
「……そうだな」
青白い顔を更に白くさせて、セレーナは遠い目をした。部屋の入口に待機させているシエラには見えなかったであろう事だけが幸いだった。
最悪の事態は既に避けられていたのだ、と気を取り直し、部屋を出る。最奥の扉は重厚な造りで、いかにも大事なものがあるぞ、と言わんばかりの雰囲気だった。
「……この先に、カットナーさんが……」
「怪物も一緒にな。……気を引き締めてかかるぞ」
「はい」
頷きあって、二人は扉を開けたのであった。
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if世界線はクトゥルフ神話TRPGでいうところのSANチェック失敗! みたいな雰囲気に。自分で打っててこわぁ……!
さて、6枚目は手がかりを使用して、最終イベント直行です。
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