呪われた血族の牙城:14話目~娘、『おともだち』と出会う~
- 管理人 天狗ろむ
- 3月1日
- 読了時間: 3分
▶前回のあらすじ
【奇襲】を失敗して【運命の切り札】使用しつつも、何とかグールたちを無傷で退け、尖塔の螺旋階段を上り始めたセレーナちゃんとミダスさん。
奇襲、今のところ成功率0%だけど大丈夫そ?(ミダスさんは苦い顔をしている)
【運命の切り札】、取っておいて本当に良かった……。
さてさて、そんな二人を最上階で待ち受けているものとは……?
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できごと 3枚目🎲55→56 〈おともだちのくまさん〉
出現数:🎲5⇒3+2=5体 レベル:5 宝物:修正+1
≪反応表≫ 1~6【ワイロ】(1体につき生命点1点、主人公または【捕虜】から)
ひえー! ホラーで定番の動くぬいぐるみのクマ! しかも最大出現数ですこわぁ……!
ワイロを渡せば手がかりゲットですが、全部で5点の生命点を与えるとなると結構大きなリスク。でもまだ食料で回復出来るから、それでもアリかも?
戦闘で勝ったとしても、【攻撃ロール】に-1修正の【呪い】を受ける可能性もある、となると不利要素が多めです。手がかりを得るギミックとして、生命点を削る演出をしてみましょうか。
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尖塔を程なくして登り切る。セレーナは少し息を切らせてしまったが、ミダスはいつも通りだ。持ち物や装備もミダスの方が多少重そうに見えるのだが、鍛え方が違うのだろう。少し羨ましい。
「……何だ、ここは」
ミダスが警戒しながら尖塔のてっぺんの部屋を開けてみると、そこは子供部屋のような雰囲気だった。天蓋付きの、フリルがあしらわれた可愛らしいベッドがあり、ぬいぐるみや積み木、絵本などが床に散乱している。それだけなら、少し散らかっただけの子供部屋だ。ただ、その床には、愛らしい雰囲気の部屋には似つかわしくない、禍々しく赤い血文字の魔法陣が描かれていた。それを囲うように、腹、目、腕、脚、耳が千切られたり裂かれたりした、見るも無残な、クマを模したぬいぐるみが、生贄代わりとばかりに置いてある。
「は。悪趣味だな」
「可哀想に……」
「だから簡単に触れるなと……!」
つい、直せないものかと忍びなくなってぬいぐるみの一つに手を伸ばす。すると魔法陣がボゥと赤く輝いた。
『……ちみつ、ちょうだい……』
クマのぬいぐるみから、甲高い子どもの声のような、それでいてしわがれているような、ざらりとした声が聞こえてくる。クマが欲しがるものと言えばやはり……?
「蜂蜜ですか? えぇと、持ってないですね……?」
『血蜜……ちょうだぁい!』
恐らく字が怖い!
クマのぬいぐるみがもぞもぞと動き出し、まずはセレーナに3匹飛び掛かる。残りの2匹はミダスに襲い掛かった。まさかぬいぐるみが動くとは思わなかった二人は、反撃すら出来ない。がぶりと噛みつかれ(ぬいぐるみのどこにそんな牙があるのか!)、または鋭く伸びた爪に切り裂かれ、望み通りの血がぱたた、とクマたちに注がれる。
『おいしい、おいしい、あまい、あまい』
『おなか、いっぱい、次のばしょへ、どうぞ』
ぬいぐるみたちは満足したのか、元の場所に戻るとぱたん、と動かなくなった。
「いたぁ……次の場所、ってどこでしょう?」
「さてな。……まずは手当と、少し休憩だ」
止血を施し、食料を齧りながら、先程のクマの言葉を思案する。次の場所にも、このような仕掛けがあるのだろうか。それを起動させて良いものやら不安がある上に、その都度、血を与えていたら、命が幾つあっても足りない。
「もう少し、この部屋を探してみましょうか。何か見つかるかも」
「それしかないだろうな。……今度は怪しいものを見てもすぐ触るな、いいな?」
「はい、本当にすみません……」
一息入れて、少しだけ体力を取り戻した二人は、注意深く部屋を探索し始めたのだった。
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と、言う訳で、セレーナちゃんは生命点を3点削り、その後食料1つを消費して2点回復。現在値は生命点6点。
巻き込まれミダスさんは2点失うも、食料で全回復。
不思議かつホラーな儀式が展開されましたが、謎は深まるばかり……。
4枚目は中間イベントです!
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