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呪われた血族の牙城:16話目~娘、情報を掴む~


▶前回のあらすじ


 血のあるじ・アルザハイオンにこき使われ、逃げ出したがっていたゴブリンのググが同行者になりました。彼は他の儀式の場所も知っていると言います。

 5枚目までは普通にめくるので、ググの案内に従って先を進みましょう。




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 できごと 5枚目 🎲66→11 〈金貨を隠しているノーム〉


 2d6→🎲3+🎲2=5人のノームが、ひとつの檻に囚われているようです。


 解放出来れば金貨がいっぱい! 宝物も得られる! よし助けるしかない!(我欲) 

 人数的に、尖塔での儀式要員っぽいです。使われてしまう前に助けましょう! 

 器用ロールなら任せろー!


 セレーナ 技量点1点+修正1点+🎲5=成功

 ミダス 技量点2点+修正1点+🎲5=成功



 二人とも成功!

 檻を開け、お礼の金貨とお宝を有難く頂きましょう……2回目の冒険分も稼がなくては



☆ 解放の恩恵

 ノームの人数5×10=50枚の金貨

 囚人の宝物表 🎲5……1個の「聖水」


 おぉ……聖水はミダスさんが持っていましょうね……。



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 ググを先頭にして、塔を降りていく。ミダスが『吸血鬼より怖いかお』をして、なるべく静かに進むように、と凄むと、ググはなるべく口を閉じて進んでくれた。
「こっちにも一つ、尖塔があります。血として使われる奴らはあっちに閉じ込めてます」
「では、その方々を解放しましょう。ググさん、案内して下さいますか」
「はい、セレーナ様!」
 ググの案内通り、尖塔近くの小部屋が檻になっていて、そこに5人程のノームが囚われていた。
「助けてくれ、礼なら出来る」
「礼など無くても助けますよ、少しお待ち下さいね」
 ここの檻の鍵は、カットナー老人の囚われていたものより簡単な鍵だった。ミダスが針金を取り出し、手慣れた様子でカチャカチャと動かすと、すんなり開いた。
「嗚呼、助かった。これは礼だよ」
「少ないけど持ち合わせがこれだけでね」
「ほい、どうぞ。面倒かけたね」
「いやぁ怖かった。これで家に帰って発明ができる」
「ありがとう、これもあげよう」
「わ、わぁ……こんなに!」
 ノームたちが口々に礼を言いながら、どこからともなくジャラジャラと金貨を出してはセレーナの手に乗せていく。すぐに溢れんばかりになってしまったので、金貨を入れてあった袋を広げてそこに入れてもらう。金貨100枚が入る袋が、とうとうぴったり、いっぱいになった。
「どこに隠してたんだろう……」
 セレーナもググも目を丸くしている。荷物袋に放り込まなければ、動くのに邪魔になってしまう。セレーナはパンパンに詰まった金貨袋を仕舞った。ずっしりとした重みを感じる。
 最後のノームに渡された小瓶を見てみると、何だか嫌な汗が出てきた。あまり気分が良くない。毒薬の類だろうか、とミダスに判断を仰ぐと。
「……聖水だな」
「嗚呼、成程……ミダスさん、持っていて下さい……私には使えなさそうなので……」
「分かった」
 自らがアンデッドであるのを改めて感じてしまい、セレーナは少しばかり落ち込む。日に当たっても少し具合が悪くなるくらいで済んでいるが、やはり我が身の半分は吸血鬼に近いのだ。冷たい手のひらを眺める。アルザハイオンを倒せれば、少しは温かみを取り戻せるだろうか。
「……俺も、聖水は苦手だ。何となく責められている気分になる」
「じゃあ捨てます?」
「捨てるなら、アンデッドどもに叩きつけてやろう」
 アンデッドだけが聖水を苦手としていない、と。あくまでセレーナは人間だ、と。ミダスからの言外の励ましを感じて、セレーナは微笑んだ。

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 これで、次は6枚目……手がかりを使えば一直線なのですが、最後の冒険なので、今回はもう少し探索したいところ。


 強いクリーチャーはほぼ倒しましたし、トラップ類がやや残っていますが、セレーナちゃんの【察知】で回避も可能ですから、もう一枚くらいは冒険してみましょう!



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 できごと 6枚目 🎲24〈つぶやく邪教徒〉

出現数:🎲1+5=6  レベル:3  宝物:通常

≪反応表≫ 1~3【友好的】 4~5【中立】 6【ワイロ】(1人につき金貨5枚)



 「手がかり」祭り! アルザハイオン様が手招きしてますか!?

 自分の存在に悩みつつのセレーナちゃんが【アンデッド】なので、【友好的】な邪教徒の皆さんです。

 


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「あ!」
 ノームたちと別れ、先を急ぐ一行の前に、人間の一団が現れる。ググは声を上げると、セレーナの背中に隠れた。見つかりたく無さそうなので、緋色のマントの中に隠してやる。
「どうしたの、ググさん」
「あいつら、元ご主人様の手下です。おれたちに、儀式の手伝いをさせてます。おれはあいつらも怖いです」
 びくびくと怯えた様子のググの頭をぽんぽんと撫でてやると、ゴブリンは少しだけ落ち着きを取り戻した。
「アルザハイオン自身が儀式をどこでやっているのか、知っているかもしれませんね」
「話が通じそうに無い雰囲気だが」
「うーん、アルザハイオンの分身の一つだ、とか言ったら言う事聞いてくれませんかね?」
「どうだろうな」
「セレーナ様はおきれいなので、言うことを聞くと思います」
 票が割れた。そんなやりとりをもぞもぞと物陰でしている間に、いつの間にか邪教徒の一人が一行に近づいてきていた。相手が集団でいなければ、あまり奇襲の意味は無い。ちっ、とミダスの舌打ちを聞きながらも、セレーナはググをミダスに任せて廊下に飛び出した。
「……こんばんは、儀式の進捗はどう?」
「嗚呼、分身様でいらっしゃいますか……順調でございますよ、えぇ、問題なく」
「そう……」
 敵から何の疑いもなく、普通に会話が成立してしまった。えぇと、どうしようかしら、とセレーナは一瞬思い悩む。
「アルザハイオン様は、今どちらに?」
「え? 分身様ならば分かる筈ですが」
「え、えぇ、そう、いつもはそうなのだけど、今は少し血が? 足りなくて? 調子が出ないのですよ、そういう時ってあるでしょう?」
「嗚呼、左様でしたか……それでは、私めの血をお飲みになられますか」
「えっ!? あ、ああ、えぇと、大丈夫よ。アルザハイオン様に会いに行くだけだから」
「遠慮なさらずとも、我が喜びですのに……。我らが偉大なる血の主は今、儀式の最終段階の調整を、中央の塔で進められております」
「そう、やっぱりね。何となくそうじゃないかと思っていたのだけど、もし行き違いになったら面倒だから。ありがとう、準備? の方は任せたわ」
「ご丁寧に感謝申し上げます、分身様……」
 セレーネは時折しどろもどろになりつつも受け答えをしていく。目的の情報を得られたところで、その邪教徒に別れを告げた。邪教徒の一団は、準備とやらの為に立ち去っていく。
「私の演技もなかなかのようですね!」
「……さてな」
「すごかったです、セレーナ様!」
 ミダスとググの元に戻ってきたセレーナは、何故か自信満々で満足げだ。ミダスは肩を竦め、ググは拍手を送る。ここでも票が割れたのであった。

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 何かやりとりが微笑ましいですね。

 主人公二人だけだと結構しんみりおセンチメンタルになりがち(中の人の癖の所為)なので、ググみたいな明るいタイプのムードメーカーかつトラブルメイカーみたいな子がいるのは描写的にも助かったりします。ゴブリン、何となくハリーポッターに出て来るドビーみたいな印象を受けています。ゴブリンの突撃兵の「おうさま、ばんざーい!」みたいな感じとか、強い相手に全面降伏、従者気質みたいな?


 ググも生き残ってくれたら、今後の従者枠で連れて行くか、ヒーローズオブダークネスのサプリメントでキャラ実装しちゃいたいくらいに愛着湧いてきました。でも従者は儚いしな……サプリでのゴブリンは残機制度なんだよな……ググ死んじゃったらやだなぁ……。


 はっ!? 

 その為のひび割れた仮面なのでは!?!?!?!?!?!?!?(天啓)


 

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