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呪われた血族の牙城:6話目~娘、覚悟を決める~

更新日:2月7日


▶前回のあらすじ

 

 突撃! 隣の黒棺☆ 吸血鬼ヴェルゴウル様の寝所を勝手に拝見!☆

 という感じで(?)できごと5枚目は棺を物色。ボスの居場所に繋がる「手がかり」を一つ得ましたが、使わずにできごと6枚目をめくり、骨ゴーレムと戦いました。

 戦闘にも慣れてきたのか無傷で撃退。そして祝!魔法の宝物!手に入れた真紅色のマントを身に纏い、上階を目指して進みます。

 



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7枚目 🎲64:〈熟練の処刑人〉


レベル:6  生命点:2  攻撃回数:3  宝物:通常

≪反応表≫ 1~4【ワイロ】(金貨2d6+4枚) 5~6【死ぬまで戦う】



 天狗ろむあるある、やたら60の出目が続くやーつ!! やだー! 

 戦えと女神が申しておるのか、仕方ないな……。

 生命点は低いけれど、レベルが6だ……。しかも防御ロールのファンブルが多くなっている……これは……速攻撃破するしか……!?(脳筋)

 でも奇襲成功すれば勝ち目は無くもないかもですね……しかしザ・人間(中身もしかしたら違うかもしれませんが)なクリーチャーは今まで倒していません。セレーナちゃんが大丈夫かなという気持ちと、でも処刑人VS暗殺者ってちょっと心躍っちゃうと言いますか、何か対決感ありますよね……。




▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽



 地下から出て、二階に続く階段を見つけた二人は慎重に登っていく。廊下の窓には全て板が打ち付けられていて、明かりを必要とする位には闇が深い。ランタンに布を被せて明かりを落としつつ、静かに進んでいくと、三階へ続く階段の前に何かがいる。ミダスは後ろのセレーナを手で制して止めた。
「……でかい図体だが、人間だな」
「攫われた人……では無さそうですね」
 ぴちょん、と水の滴るような音が辺りに妙に響く。よく見れば、その巨漢が持つ両手斧から血が滴っている。顔を黒い布で隠しており、表情は窺えないが、少なくとも協力的な雰囲気ではない。
「……処刑人だろうな」
 自分と同じく、人殺しを生業とする者。血に塗れた臭いを感じる。怪力であの両手斧を振り回されたら、武器でいなすのは難しい。躱さなければ吹っ飛ばされてしまうだろう。とはいえ、階段前の部屋はあまり広々とはしていない。
「どうする。上に行くには、あそこを登るしかなさそうだ。今の所あいつは動く気配がない。今は此方を見ていないから、奇襲は可能だ」
「……もし、あの人が操られているようだったら、一旦逃げるというのは」
「俺の経験上と、勘でしかないが。……あいつは恐らく、愉しんでいる」
「愉しんで……?」
 処刑人からは嘆きも悲しみも感じられない。次の獲物が来るのを今か今かと待ち構えている。斧を振るうのが、敵を両断するのが、愉しくて仕方ない。そういう類の、ひとでなしの雰囲気。
「そういう奴もいる。無実だろうと有罪だろうと、関係なく処刑する。そこに昏い愉しみを見出す奴が」
「そう、ですか。……哀しいものですね」
 セレーナは伏せるように瞳を細めた。逃げて処刑人がどこかへ行くのを待つか、他の階段を探すのも良かった。手がかりはあるのだから。……それでも、セレーナは顔を上げると、ミダスを真っすぐ見つめた。
「……ミダスさん。あの人を暗殺、出来ますか」
「善処する」
 場所が少々悪い。出来るだけ気づかれずに近づいても、死角から攻撃は出来そうにない。相手はタフそうであるから、一撃で仕留めきれるかどうか、といったところだ。それでも、セレーナが決意したのなら、ミダスはやるのみだが……しかし、念押しをする。
「……良いんだな」
「はい。……彼の罪が増える前に、終わらせます。私の罪が増えるとしても」
 その罪は自分も一緒に背負う、とは口には出せなかった。……背負わせる前に、自分が手を下せばいい話だ。既に、罪に塗れた身なのであるから。ミダスは、銀の剣を握って、音もなく処刑人の元へと忍び寄った。


△△△△△△△△△△



 暗殺者の技の見せ所!! お願いダイスの女神様!! 

 という訳で戦闘開始です。


 ここで、ミダスおじさんの技能【奇襲】を使います。

 【器用ロール】を行って、成功ならば【速攻】も発動。第0ラウンドにミダスさんのみ、+1の修正ありの接近戦攻撃を行います。その後は第1ラウンドから始まり、味方キャラクター全ての【攻撃ロール】に+1の修正です。何とかさくっと倒して欲しい!



▽0ラウンド目

 ミダス【奇襲】 器用点3点+🎲1=ファンブル! 



 ああああああ女神様あああああ!(絶叫) 


 で、も! ここで【運命の切り札】を使用! 

 次回冒険を開始する前に【器用点】1点減らします。


 先程のファンブルはクリティカル扱いとし、【器用点】1点減少→現在【器用点】2点


  ミダスさんの接近戦攻撃 技量点2点+修正1点+🎲5=成功

 〈熟練の処刑人〉の生命点を1点減らしました。



※振り返ってみると、【運命の切り札】は【ファンブルした際にクリティカル扱いとする】ので、ここで既にダメージ2点与えている事になり倒してます……ね?(解釈やや不安)

 ミダスおじさん一番の暗殺者キメ所でファンブルしてしまった動揺がよく窺えます。

 こんなミスもお話的にはスパイスになる得るのでヨシ! としてそのまま進めます。


※※更に振り返ってみると、【奇襲】の【器用点】ロールにファンブル⇒【運命の切り札】を使用し、クリティカル扱い=成功にした⇒【速攻】の効果での【攻撃ロール】……という流れなので最初の状態で大丈夫でした。平常時でもうっかりがパッシブです。

 


▽1ラウンド目

 ミダスさんが先に攻撃、銀の剣でトドメだ! 技量点2点+修正1点+🎲2=失敗

 セレーナちゃんもレイピアで気合込め! 技量点1点+修正1点+🎲1=ファンブル!


 ぐわー!! そう上手くはいきませんでした! 

 ミダスさんが2回、セレーナちゃんが1回防御します!



 ミダス 防御1回目:技量点2点+🎲1=ファンブル!

       2回目:+🎲3=ファンブル!

 セレーナ 防御:技量点1点+🎲2=ファンブル!


 こりゃだめだぁ! ファンブル値(今回は1~3まで)が上がってるのつらーい!

 次で仕留めて!! 頼む!!!!!


 ミダスおじさん 生命点6点→4点

 セレーナちゃん 生命点7点→6点


▽2ラウンド目

 ミダス 意地でも倒す 技量点2点+🎲4=成功!!



 ふぅーーーー! 倒しきりました! えらい! 戦闘終了ですゼェハァ!



☆ 宝物

 ミダスおじさんが検分してそうですね。ごそごそ。


 宝物表🎲3:2d6枚の金貨(下限は金貨5枚)…🎲5+5=10枚の金貨でした。





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 気配を殺して近づく。あと一歩で、射程範囲だ。

――ピチャリ。

 一歩踏み出した先に、血だまりがある事には気づけなかった!
 その濡れた音で、処刑人がミダスの方をゆっくりと振り向く。
(ちっ……!)
 血だまりに銀の剣先を一瞬浸し、勢いよく振り上げる。血が飛沫となって処刑人に降り注ぎ、一瞬怯んだ。その隙に、更に一歩踏み込んで一撃を加える。
「ぐうう……!!」
(浅い……!)
 防御姿勢を取られて、仕留め損ねた。ふらついているがまだ立っている。二撃目でトドメだ、と銀の剣を振るったが、斧で弾き返された。
「えい……あっ!」
 駆け寄ってきたセレーナがレイピアで果敢に攻め込むが、血だまりで足が滑りかけて上手くいかない。
 まずい、と思った時には、両手斧がブウン、と一薙ぎされた。これでは避けられない。
「ぐっ……!」
「ひゃあ……っ!」
 二人まとめて吹っ飛ばされ、ミダスは壁に打ち付けられた。セレーナは床に倒れ、咳き込んでいる。
「獲物がフタリ、もいる……ヒヒ、両断、まっぷたつ、どっちがイイ?」
「お断りだ、デカブツ」
 先程の衝撃で口の中が切れたらしい。血の混じった唾を吐き出すと、ミダスは銀の剣を構えた。やはり、殺しを愉しんでいる類のひとでなしだったか。そうであれば容赦なく倒せるというものだ。セレーナがまだ床から立ち上がらない内に、ミダスが処刑人との距離を詰める。両手斧は攻撃範囲が広い上に威力も凄まじいが、一度振るうと隙が大きい。
 ブウン! と振られた斧を見切り、懐に入り込んだミダスは急所に狙いを定めて銀の剣を突き入れた。
「ぐあああ、ああ……! オレ、まだ、沢山、まっぷたつ、したい……のにィ」
「……処刑される側の気持ちを、よく味わうといい」
 処刑人がもう二度と動かなくなった事を確認して、処刑人の腰についた袋を確認した。中には金貨が十枚。死人には必要ないだろう、と頂く事にする。
「ミダスさん……」
「すまん。やはり一撃では仕留めきれなかった」
「いいえ。……お疲れ様でした」
 セレーナが立ち上がり、歩み寄ってくる。彼女は今、どんな顔をしているのだろうか。
 静かな声を聞きながら、ミダスは振り返らないまま、銀の剣の血を払った。
「一息……ここではあまりつけそうにありませんね」
「食べながらでも移動できる。……次が吸血鬼退治で、いいか?」
「はい。……ミダスさん、此方を向いて」
 有無を言わさぬ雰囲気で言われて、仕方なく振り返る。セレーナの瞳は、相変わらず真っすぐだ。……人殺しの自分を、恐れる様子も、蔑む様子も、憐む様子でも無かった。
「……貴方は、愉しんではいません。だから、違うと思うのです」
 思えば最初からそうだった。拾われた際に暗殺者だと知っても尚、セレーナの態度は変わらなかったではないか。それでも、いざその場を見られたら、きっと心優しい彼女の顔は曇るだろうと、思っていたのに。
「……違わんさ。同じ血生臭い生き方だ」
 人を殺める。一方的に、命を奪う。結果は同じなのだから。
 吐き捨てるように呟いたミダスの言を、セレーナは首を振って否定する。
「けれど、自分で進んで行うのと、命じられて行うのは、やはり違うと思うのです」
 セレーナが一歩、ミダスに歩み寄る。見上げる眼差しは、相変わらず真剣で、真っすぐで。彼女の放つ銀の矢のように、ミダスの目を射止める。
「私は、貴方を誇りに思います。私の愚かな願いを、叶えて下さってありがとう」

――嗚呼。

 嬉しく思ってはいけない筈だ。人を殺めたのだから。罪なのだから。
 それでも、冷え切っていた心臓がむず痒くなってしまうのだ。
 この娘の言葉は、どうしてこんなに甘いのだろう。

「……まだ感謝するには早い」
「次が本番ですものね。……行きましょうか」
 干したメーラの実に齧りつきながら、三階への階段を登る。セレーナの言葉は、干してより甘くなったメーラの実の味に似ているのかもしれなかった。

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 シリアス好きなのですぐしんみりしちゃう。

 生まれと育ち的に、ミダスおじさんは望んで暗殺者になった感じじゃないので、内心で悩んだり苦しんだりはしていそうなのですよね。今は達観というか諦念で心を無にして仕事してる感じなのですが、その封じた部分をね? セレーナちゃんが優しく溶かすみたいなね? そんな雰囲気にね?

 天狗ろむ、戦闘能力は低めだけど芯は強いタイプの女の子、だいすきー!


 ミダスさんは最後の食料をもぐもぐして頂いて回復。

 ちなみにメーラの実は、リンゴの実に似ているけれど収穫時期はもっと遅い実……だそうです(モチーフ作品より参考させて頂きました)。生のままだと酸っぱくて香ばしい美味しい実だそうですが、干したら甘くなるかな~と。


 ミダスさんはエルフなのでやや菜食寄りイメージ(体づくりの為にお肉も食べる)、セレーナちゃんは元々は菜食寄りだったけど、【血の呪い】の影響でお肉派になっている為、干し肉をガジガジしている……という設定裏話でした。


 食料も尽きたし、流れ的に次は「手がかり」を使ってボス戦と参りましょう!


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